織田信長さま|戦国武将ではなく、未来をつくろうとした人として見る
織田信長さま。
この名前から連想されるのは、やはり戦ではないでしょうか。
桶狭間、長篠、比叡山、本能寺。
強い武将。
恐ろしい武将。
天下統一を目指した武将。
私たちは、そんな織田信長さまを何度も見てきました。
もちろん、信長さまが戦ったことは事実です。
支配地域も広げています。
でも私は、それだけでこの人を見てしまうと、とても大切なものを見落とすように思います。
信長さまは、戦の向こうに何をつくろうとしていたのだろう。
私は、そこに興味があります。
信長さまは岐阜を拠点としたころから「天下布武」の印を使い始めました。実際にその朱印を押した文書が現在まで残っています。岐阜市歴史博物館
でも「天下布武」という四文字だけを見て、
「武力で日本全国を征服する」
と単純に理解してしまっていいのでしょうか。
ここには研究者によるさまざまな解釈があります。
だから私は、答えを決めつけるより、信長さまが実際に何をしたのかを見たいと思います。
商人が活動しやすい仕組みをつくった。
新しい文化や技術に触れた。
宣教師とも交流した。
城や町を整え、人を迎え入れた。
滋賀県では現在も、安土城とともに「織田信長と宣教師ヴァリニャーノ」を
研究テーマとして扱っています。
そういう事実を一つずつ見ていくと、私には別の信長さまが見えてきます。
戦うことそのものを目的にしていた人ではなく、
今までとは違う社会をつくろうとしていた人だったのではないか。
これは私の見方です。
歴史の答えだと言うつもりはありません。
でも私は、こちらの信長さまの方に興味があります。
新しいものを恐れない。
外から来たものでも、役に立つと思えば取り入れる。
今までの常識だからという理由だけで守らない。
そして、自分が思い描いた未来に必要なら変えていく。
450年以上前の人物なのに、どこか現代的です。
仕事でも同じだと思います。
長く続いている方法には理由があります。
でも環境が変われば、昨日まで正しかった方法が今日も正しいとは限りません。
外から来た知識を拒まず、一度見てみる。
使えるなら試してみる。
違えばやめればいい。
そうやって自分たちも変わっていく。
ここから少し、会社の広報をさせてください。
(株)アリスも、自分たちだけですべてを完結させようとは考えていません。
社内にない技術なら、その技術を持つ人と組む。
知らない材料なら調べる。
新しい加工方法が必要なら試す。
今までのやり方より良い方法が見つかれば変える。
守るべきものは守る。
でも、変えるべきものまで守らない。
織田信長さまが本当にどんな未来を見ていたのか、それを本人に聞くことはもうできません。
だからこそ、残された事実を見ながら考える。
戦った人としてだけではなく、その先に何をつくろうとした人だったのか。
歴史は、そんな見方をすると急に面白くなると思います。