秦氏と機織り|京都に残った渡来人の技術
2013.08.05
京都の伝統工芸と聞くと、西陣織を思い浮かべる人は多いと思います。
色鮮やかな糸。
複雑な模様。
細かな織り。
ところが、その歴史をずっと遡っていくと、意外な名前にたどり着きます。
秦氏です。
京都市は、西陣織の歴史について、5~6世紀ごろに渡来人の秦氏が養蚕と機織りの技術を伝えたと説明しています。
ここで一つ疑問が生まれます。
「機織りの技術を伝えた」とは、いったい何を伝えたのでしょう。
布の織り方だけでしょうか。
蚕を育てる。
繭から糸を取る。
糸を整える。
染める。
機を作る。
そして布を織る。
一枚の布ができるまでには、いくつもの仕事があります。
機織りという言葉の後ろには、実は大きな技術の集まりがあります。
さらに京都市伏見区は、秦氏について、機織り、養蚕だけではなく、金工や土木など、さまざまな生産技術を持つ大集団だったと説明しています。
ここから秦氏の姿が少し変わって見えます。
海を渡ってやって来た「一族」というより、いろいろな技術を持つ人々の集まりだったのではないか
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