研究開発では、材料を変えて試すこともある
研究開発では、一つの材料だけで答えを決めるとは限りません。
同じ形の試作品を、違う材料でつくって比べることがあります。
強度はどうか。
重さはどうか。
摩耗しやすくないか。
薬品に触れたときに変化しないか。
温度が上がったときに形が変わらないか。
実際に使ってみないと分からないことがあります。
プラスチックや樹脂材料には、それぞれ違った特徴があります。
硬い材料。
柔らかい材料。
滑りやすい材料。
透明な材料。
耐熱性の高い材料。
耐薬品性に優れた材料。
絶縁性を持つ材料。
目的によって、向いている材料は変わります。
最初に選んだ材料で問題なく使えることもあります。
一方で、実験してみたら別の問題が見つかることもあります。
強度は十分だったけれど、重すぎた。
摩耗には強かったけれど、相手部品を傷つけた。
透明性は良かったけれど、使用温度には合わなかった。
こうした結果が出れば、次の材料を考えます。
研究開発では、この比較そのものが大切な情報になります。
どの材料が一番優れているかを決めるのではありません。
今回の用途には、どの材料が合っているのかを考えます。
同じ材料でも、使う場所が変われば評価は変わります。
実験装置の中では問題がなかった。
しかし、生産設備で長時間使うと摩耗が早かった。
短期間の評価では分からなかったことが、長く使うことで見えてくることもあります。
だから、材料選定は一度で終わるとは限りません。
試す。
結果を見る。
必要なら変える。
また試す。
その繰り返しで、用途に合った材料へ近づけていきます。
加工する側にも、材料が変われば新しい課題があります。
同じ形状でも、材料が違えば削り方が変わることがあります。
工具を変える。
加工速度を変える。
固定方法を変える。
加工する順番を見直す。
材料変更は、単に材料名を変えるだけではありません。
つくり方も一緒に考え直すことがあります。
(株)アリスでは、最初の選択にこだわるより、実際の結果を見ながらより良い方法を探すことを大切にしています。
一つの材料でうまくいかなければ、なぜ合わなかったのかを考える。
そして、次の候補を探す。
研究開発のものづくりでは、材料を変えて試すことも、答えを探すための大切な工程です。