次の人が仕事をしやすい状態まで整える。
仕事は、自分一人のところで完結するものばかりではありません。
自分が終えた仕事を、次の人が受け取る。
加工した製品を仕上げや検査へ渡す。
確認した情報を、別の担当者へ共有する。
事務で整理した内容を、製作する人へつなぐ。
ものづくりでは、多くの仕事が人から人へ渡されながら進んでいきます。
(株)アリスでは、改善を考えるとき、「自分がやりやすくなるか」だけではなく、「次の人が仕事をしやすくなるか」という視点も大切にしています。
例えば、自分には分かるメモでも、別の人が見れば意味が分からないことがあります。
自分がいつも同じ場所に置いているから迷わなくても、初めて担当する人には見つけにくいことがあります。
口頭で伝えれば済む内容でも、後から確認できる形にしておいたほうが確実な場合があります。
こうした部分を少し整えるだけで、次の人が迷う時間を減らすことができます。
仕事を渡すときに必要な情報をまとめておく。
重要な注意点を分かりやすく伝える。
製品の状態を確認してから次工程へ回す。
変更があった場合には、関係する人へ確実に共有する。
一つひとつは当たり前に見えることですが、その当たり前を丁寧に行うことで、仕事全体が安定します。
これは、品質についても同じです。
前工程で小さな違和感に気づいていたにもかかわらず、そのまま次へ流してしまえば、後の工程で問題が大きくなることがあります。
反対に、気づいた時点で確認し、必要な情報を共有できれば、早い段階で対応できます。
自分の仕事が終わったかどうかだけではなく、その状態で次の人が安心して進められるかを見る。
この視点があることで、個人の仕事がチームの仕事へつながります。
また、改善は誰か一人だけのために行うものではありません。
自分の負担を減らす工夫が、周囲の負担を増やしてしまえば、会社全体では改善になっていない場合があります。
だからこそ、前後の工程まで含めて考えることが必要です。
自分には少し手間が増えても、それによって後の確認や手戻りが大きく減るのであれば、全体としては良い方法かもしれません。
(株)アリスでは、部分的な効率だけではなく、仕事全体がよりスムーズに進む状態を大切にしています。
次に仕事をする人のことを少し考える。
分かりやすく整える。
必要な情報を残す。
その小さな配慮も、立派な改善です。
一人ひとりが自分の担当の少し先まで考えることが、品質と仕事の流れを支える力になると考えています。