公式の歴史と、土地の歴史が逆転する瞬間
2014.05.20
面白いことがあります。
昔は中央の記録だけが「正式な歴史」だった。
土地の伝承は昔話。
墓や塚は迷信。
神社の話は神話。
そう扱われることが多かった。
でも考古学が進み、古地形が復元され、発掘が進むと、昔話の中に妙に正確な部分が見つかることがあります。
「ここまで水が来ていた」
という伝承。
掘ってみると、本当に昔の海岸線だった。
「この丘は墓だ」
という言い伝え。
調べると古墳だった。
もちろん、全部が当たるわけではありません。
でも全部を「伝承だから」と捨てることもできません。
ここで面白いのは、歴史の立場が逆転することです。
昔は、文献に書かれていないから伝承が疑われた。
今度は、発掘や地形によって伝承側が補強される。
そういう瞬間があります。
だから歴史は固定ではありません。
新しい物証が出れば変わる。
古い解釈も変わる。
そして、今の「公式見解」も永遠ではありません。
私はそこが歴史の健全なところだと思います。
間違っていたら直す。
新しいものが出たら組み直す。
それでいい。
問題なのは、現在の説明を絶対の真実にしてしまうことです。
歴史は完成品ではありません。
今も組み直され続けています。
新着記事
人気記事
カテゴリー
アーカイブ