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会社ができるのは、成長できる環境をつくるところまで。

2024.02.01

人を育てるという言葉があります。

会社でも、「人材育成」は大切なテーマです。

知識を教える。

仕事の方法を伝える。

経験を積ませる。

目標を設定する。

こうした取り組みは、もちろん必要です。

ただ、長年多くの人と仕事をしてきて感じるのは、会社が人の成長をすべてつくれるわけではないということです。

同じ環境で働いていても、成長の仕方は一人ひとり違います。

教わったことをすぐ試す人もいます。

一度失敗してから、本気で考え始める人もいます。

しばらく時間が経ってから、以前教わったことの意味に気づく人もいます。

人の成長には、それぞれの速度があります。

(株)アリスでは、会社の役割は、全員を同じ速さで同じ形へ育てることではないと考えています。

成長できる環境を整えること。

必要な考え方を伝えること。

経験する機会をつくること。

分からないことを聞ける関係をつくること。

失敗しても、そこから学べるようにすること。

まずは、そうした土台をつくることが会社の責任だと思っています。

例えば、機械加工の仕事であれば、最初は材料の準備や測定、仕上げなどから始まります。

経験を重ねれば、加工条件や工具、段取りについても学んでいきます。

しかし、方法を覚えるだけでは、初めての仕事に対応することはできません。

なぜ、この条件を選ぶのか。

なぜ、この工程で確認するのか。

違う結果が出たとき、何を見直すのか。

こうした考え方まで理解して初めて、自分で判断できるようになります。

会社は、その材料を伝えることができます。

先輩やエンジニアが、経験から学んだことを共有することもできます。

挑戦できる仕事を任せることもできます。

しかし、その経験を自分のものにしようとするかどうかは、最終的には本人次第です。

これは、責任を本人だけに預けるという意味ではありません。

教える側も、伝え方を工夫する。

仕事を任せっぱなしにしない。

結果だけでなく、そこへ至る過程も見る。

会社側も、自分たちにできることを考え続ける必要があります。

そのうえで、最後の一歩だけは本人にしか踏み出せません。

「もっと分かるようになりたい」

「次は自分でやってみたい」

「この仕事を任せてもらえるようになりたい」

そう思った瞬間から、同じ仕事でも吸収するものが変わっていきます。

(株)アリスでは、人を思いどおりに変えることを目指しているわけではありません。

一人ひとりが、自分自身で成長したいと思ったときに、その一歩を踏み出せる環境を整える。

それが、会社としてできる大切なことだと考えています。

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