AIとの認識の違いから学ぶこと
人と一緒に仕事をしていると、同じ説明を聞いていても、理解している内容が違うことがあります。
伝えたつもりだったことが、相手には十分に伝わっていない。
反対に、相手が説明していることを、自分が違う意味で受け取っている。
そんな経験は、ものづくりの仕事でも珍しくありません。
ChatGPTと仕事を進める中でも、似たようなことが起こります。
例えば、ホームページの文章やデザインを検討するときです。
こちらが修正したい部分を説明すると、AIから改善案が返ってきます。
しかし、実際に確認してみると、変更したかった部分とは違う内容になっていることがあります。
文章を短くしてほしいと伝えたのに、必要な説明まで削られてしまう。
一部分だけを変更したいのに、ほかの部分まで修正されてしまう。
会社の考え方を伝えたつもりでも、一般的な企業紹介の文章になってしまう。
こうした認識の違いを経験することがあります。
そのとき、単に「違う」と伝えるだけでは、次の改善につながらない場合があります。
何が違うのか。
どこまでは合っているのか。
何を変更せずに残したいのか。
その内容を具体的に整理する必要があります。
また、AIがこちらの説明を正しく理解できなかった原因が、説明不足にあるとは限りません。
十分な情報を伝えていても、AIが別の解釈をしたり、指示された範囲を超えて変更したりすることがあります。
だからこそ、説明する側だけの問題として考えないことも大切です。
これは、製造業の仕事にも共通しています。
例えば、お客様から図面を受け取り、協力会社へ加工を依頼するとします。
図面を送ったからといって、製作条件がすべて共有できているとは限りません。
使用目的や重要な寸法、仕上がりの条件など、必要に応じて確認することがあります。
また、同じ言葉でも、人によって理解している内容が異なる場合があります。
「できるだけ早く」「きれいに仕上げる」といった表現だけでは、具体的な基準が分からないことがあります。
そんなときには、納期を日付で確認したり、必要な表面状態を図面やサンプルで共有したりすることが重要です。
(株)アリスでは、自社加工と国内協力会社の技術を組み合わせながら、研究開発から生産現場までのさまざまな製作案件に関わっています。
仕事を進めるためには、お客様、社内、協力会社との情報共有が欠かせません。
認識の違いが生まれたとき、誰か一人の責任だけで終わらせるのではなく、なぜ違いが生まれたのかを考える。
そして、次に同じ問題を繰り返さない方法を探す。
AIとの仕事でも、人との仕事でも、伝えた内容と実際に理解された内容を確かめることが大切だと感じています。