やりたいことは、続ける中で見えてくる。
仕事を選ぶときや、新しいことへ挑戦するとき、「本当にやりたいことなのか」を最初から明確にしなければならないように感じることがあります。
強い目標がある。
迷いなく進みたい方向が決まっている。
そのような状態で始められれば理想的かもしれません。
しかし実際には、取り組む前から仕事の意味や面白さをすべて理解することは難しいものです。
(株)アリスでは、やりたいことは最初から完成した形で見つかるものではなく、仕事へ関わる中で少しずつ見えてくる場合も多いと考えています。
最初は教わった作業を行うだけだった。
材料や加工方法の違いも分からなかった。
自分の仕事が、どのようにお客様の開発へ役立つのかも見えていなかった。
それでも、一つずつ経験を重ねると、仕事の背景が分かるようになります。
なぜ、この形状が必要なのか。
なぜ、この寸法を厳しく確認するのか。
なぜ、同じ樹脂でも加工方法を変えるのか。
理解が深まることで、単なる作業に見えていた仕事に意味が生まれます。
意味が分かると、自分なりの疑問や工夫も生まれます。
もっと安定して加工する方法はないか。
仕上げや検査を進めやすくできないか。
お客様が判断しやすい状態で、試作品をお渡しできないか。
こうした問いを持つようになると、仕事への関わり方が変わっていきます。
そして、自分の考えが製品や工程へ反映され、良い結果につながったとき、少しずつ手応えが生まれます。
最初から夢中になれる仕事を探すことも一つの方法です。
一方で、目の前の仕事へ真剣に取り組み、その中から面白さや自分の得意を見つける道もあります。
好きだから続けられるだけではなく、続けて理解したから好きになることもあります。
(株)アリスでは、初めから明確な答えを持っていることよりも、分からないことに向き合い、経験から自分なりの意味を見つけていく姿勢を大切にしています。
一つの仕事を知る。
自分なりに考える。
できることが増え、周囲の役に立てるようになる。
その過程の中で、自分が大切にしたい仕事や、目指したい姿の輪郭も少しずつ明確になっていきます。
答えを見つけてから動くのではなく、動きながら自分の答えを育てていく。
それも、仕事を通じた成長の自然な形だと考えています。