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なぜ樹脂やゴムは抜きにくいのか!?弾性・摩擦・復元が引き起こす加工の壁。

2025.11.03

「紙は抜けるのに、なぜ樹脂やゴムは抜けないのか?」――
トムソン加工の現場では、よく直面する疑問です。

その違いは、材料の性質にあります。

まず一つ目は、**弾性(変形しやすさ)**です。
紙や段ボールはある程度の硬さを持ち、刃が入るとそのまま破断します。
一方で、樹脂やゴムは刃を当てた瞬間に逃げるように変形し、力を吸収してしまいます。

二つ目は、摩擦です。
樹脂やゴムは刃物との接触面で摩擦が大きく、切るというより「押し込む」状態になりやすくなります。
その結果、スムーズに切断できず、刃に張り付く現象が発生します。

三つ目は、**復元(元に戻ろうとする力)**です。
刃が通った後でも、材料が元の形状に戻ろうとするため、
完全に分離せず、つながったまま残るケースがあります。

この3つが重なることで、
・細かな形状が抜けない
・バリや引きちぎりが発生する
・刃物への付着が起きる
といった問題につながります。

つまり、単純に「鋭い刃を作れば解決する」という話ではなく、
材料特性と加工方法のバランスをどう取るかが重要になります。

株式会社アリスでは、このような課題に対して、
刃物形状だけでなく、材料選定や加工方法の変更も含めて検討を行います。

抜けない理由を理解することは、
無理に加工するのではなく、「最適な方法を選ぶ」ための第一歩です。

できる・できないを分けるのは、技術だけではなく、
こうした現象の理解と向き合い方だと考えています。

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