「困ったときのアリスさん」。その言葉に応え続けるものづくり。
(株)アリスは、研究開発から生産現場まで、お客様のものづくりを支える会社です。
新しい製品を生み出すための試作品や開発部品、性能を確かめるための実験用サンプル、検査や組立に必要な治具、生産設備で使用する部品、少量多品種の量産部品まで、さまざまな仕事に携わっています。
私たちが長年大切にしてきたのは、お客様が何をつくりたいのかだけでなく、何のために必要としているのかを知ることです。
図面に描かれている形状や寸法はもちろん大切です。しかし、その部品がどのような場所で使われ、どのような役割を果たすのかによって、ものづくりの進め方は変わってきます。
だからこそ、お客様との打ち合わせを大切にしています。
ご相談の内容を伺いながら、材料や加工方法、製作上の課題、納期などを確認し、実現に向けた方法を考えていきます。
前例がないからこそ、考えることがある。
研究開発の現場では、まだ世の中にない製品や、新しい技術の実現に向けて、日々さまざまな取り組みが行われています。
新しいことに挑戦する以上、過去の経験だけでは答えが見つからない場合もあります。
図面はあっても加工方法が決まっていない。求められる性能は明確でも、どの材料を選べばよいのかわからない。試作してみなければ判断できない。
そんな仕事もあります。
アリスでは、最初から「できない」と決めるのではなく、どうすれば実現できるのかを考えます。
これまでの経験や加工技術を活かしながら、必要に応じて新しい方法を調べ、試し、結果を確かめる。
自社だけで対応することが難しい場合には、協力会社や専門技術を持つ方々の力も借ります。
大切なのは、すべてを自社だけで行うことではありません。
お客様が実現したいことに対して、必要な技術や方法を組み合わせ、実際に形にしていくことです。
一つの製品には、さまざまな仕事がつながっている。
ものづくりというと、工作機械を動かして材料を削る場面が思い浮かぶかもしれません。
しかし、アリスの仕事は機械加工だけではありません。
CADやCAMを使ったモデリングや加工プログラムの作成、材料や工具の準備、機械加工、バリ取り、仕上げ、嵌合調整、表面処理、組立、検査、梱包、出荷。
さらに、見積書の作成や材料の手配、協力会社との打ち合わせ、納期の調整など、製品が完成してお客様に届くまでには、多くの仕事があります。
それぞれの仕事は独立しているようで、実際にはつながっています。
例えば、加工する人が次の工程を考えて作業を進めれば、仕上げや検査がスムーズになります。
出荷を担当する人が必要な書類や検査内容を事前に確認しておけば、製品が完成してから慌てることも少なくなります。
自分の担当する仕事だけでなく、その前後にある仕事にも目を向ける。
そうした小さな配慮の積み重ねが、品質や納期を支えています。
得意なことを活かし、足りないところは助け合う。
人には、それぞれ得意なことがあります。
図面やデータを扱うことが得意な人もいれば、機械を操作することが得意な人、細かな仕上げや検査を丁寧に行うことが得意な人もいます。
アリスでは、一人ひとりが自分の強みを活かしながら、必要なときには互いに協力して仕事を進めることを大切にしています。
もちろん、自分の仕事に責任を持つことが基本です。
ただ、担当が違うからといって、困っている仲間をそのままにするわけではありません。
製作が予定より難航しているときには、ほかの仕事の進め方を調整する。仕上げや検査に人手が必要であれば、できる人が応援する。
問題が起きたときには、誰か一人に抱え込ませるのではなく、状況を共有し、解決する方法を考えます。
こうした協力関係は、特別な場面だけで生まれるものではありません。
毎日の打ち合わせや、何気ない声の掛け合い、次の工程を考えた段取りの中で少しずつ育っていくものです。
経験を積むほど、できる仕事が増えていく。
ものづくりには、知識や技術が必要です。
しかし、最初から何でもできる人はいません。
初めて扱う材料や加工方法、これまで経験したことのない仕事に出会うことは、経験を積んだ技術者にもあります。
アリスでは、そうした未知の仕事に向き合うときにも、基本を大切にしています。
わからないことを調べ、必要な人に聞き、実際に試してみる。
うまくいかなければ原因を考え、方法を変えてもう一度取り組む。
一度目は時間がかかった仕事でも、二度目には段取りがよくなり、三度目には注意すべきところが見えてくる。
その経験が、次の仕事に役立ちます。
特別な才能だけに頼るのではなく、日々の仕事の中で経験を重ね、少しずつできることを増やしていく。
その積み重ねが、会社全体の技術や対応力にもつながっていきます。
「困ったときのアリスさん」と呼んでいただけること。
アリスのお客様には、メーカーの研究開発部門や生産技術部門、製造部門のエンジニアの方々をはじめ、研究施設、大学、商社など、さまざまな分野の方々がいらっしゃいます。
仕事の内容も、お客様が抱えている課題も、それぞれ違います。
いつもの加工部品を必要としているお客様もいれば、初めての開発テーマで製作方法から相談したいというお客様もいらっしゃいます。
どちらも、私たちにとって大切な仕事です。
難しい仕事だけに価値があるわけではありません。
小さな部品一つにも、それを必要とする理由があり、その部品を待っている人がいます。
だからこそ、引き受けた仕事には最後まで責任を持ちたいと考えています。
長年の仕事を通じて、お客様から「困ったときのアリスさん」と言っていただけるようになりました。
それは、私たちにとって何よりうれしい言葉です。
困ったときに思い出していただける。
そして、相談してよかったと思っていただける。
そんな関係を、これからも一つひとつの仕事を通じて築いていきたいと思っています。
(株)アリスは、これからも新しいことへの挑戦を続けながら、お客様と一緒に考え、ものづくりの可能性を広げていきます。