まず挑戦してみるという選択(前編)
(株)アリスがものづくりの現場で感じていることの一つに、「仕事は挑戦の中で身についていく」という考え方があります。
世の中には、芸術家やスポーツ選手のように、突出した才能が求められる世界があります。そうした分野では、確かに特別な資質が大きな意味を持つのかもしれません。
一方で、私たちが日々取り組んでいる多くの仕事、特にものづくりの現場の仕事は、そこまで特別な才能がなければ成立しない世界ではないと感じています。
もちろん簡単だという意味ではありません。
しかし基本的には、誰でも時間をかけて取り組めば出来るようになっていくものだと思っています。
(株)アリスの現場感覚としては、
「普通に仕事が出来るようになるまで」は、おおよそ一年。
一年ほどの時間をかけて取り組むことで、いろいろな作業を経験し、技術を少しずつ覚え、自分で考えながら仕事に向き合えるようになっていきます。
その頃になると、ものづくりの基礎や基本といった考え方が少しずつ見えてきます。
作業の意味や工程の意図も理解できるようになり、覚えた技術を組み合わせて自分なりのものづくりが出来るようになっていきます。
さらに経験を積んでいくと、「いつ、何を、どう取り組めばスキルアップにつながるのか」という視点も少しずつ持てるようになります。
自分の行動一つひとつに意味が見えてくるようになるのです。
そしてもう少し時間をかけて取り組めば、
「その人だから出来る」と言われるレベルに近づいていきます。
(株)アリスの感覚では、その領域に到達するまでには三年ほどかかることが多いように思います。
決して短い時間ではありませんが、裏を返せば、三年間本気で取り組めば、確実に見える景色が変わるということでもあります。
ただし、その入り口に立つために大切なのは、意外とシンプルなことです。
それは、
「まず挑戦してみる」という選択です。
多くの人は、挑戦する前にたくさん悩みます。
準備を整え、情報を集め、失敗しない方法を考えます。
もちろん考えることは大切です。
しかし、準備だけを続けていても、本当の意味で仕事は身につきません。
ものづくりの技術は、頭の中だけでは理解できないからです。
実際に手を動かし、現場で体感し、試行錯誤する中で初めて理解できることがたくさんあります。
だからこそ(株)アリスは、
「まずやってみる」という姿勢を大切にしたいと考えています。
そして、その挑戦の先にある現実についても、正直に向き合う必要があります。
そこには必ず、壁や失敗が待っているからです。
※後編につづきます。