CNC切削によるプラスチック樹脂試作の留意点 ― 開発段階での評価精度向上のために
2025.05.24
(株)アリスでは、開発段階でのプラスチック樹脂試作品の製作において、CNCマシニングセンタによる切削加工を積極的に活用しています。数量が数セット程度の小ロット試作では、量産用金型を使うよりもコスト効率が高く、短納期で高精度なモデルを再現可能です。しかし、量産のインジェクション射出成形とは素材構造や物性が異なるため、評価時にはいくつかの重要な留意点があります。
ABS、PP、PBT、PPSなどのエンジニアリングプラスチック(エンプラ)は、量産ではガラスフィラーを混ぜ込むことで強度や耐熱性を確保します。一方、切削加工で使用する板材や丸棒材は、あらかじめガラスコンパウンドとして練り込まれた素材であり、内部構造が成形品とは異なるため、引張強度や破壊強度がやや低くなる傾向があります。この違いを認識せずに試作モデルで強度試験や耐久評価を行うと、部品だけでなく、試験装置そのものを破損させるリスクも生じます。
アリスでは、こうした素材構造の差異を熟知したうえでの試作提案を行っています。量産成形品の特性を理解しつつ、切削加工で再現可能な物性範囲を明確化。さらに、試作段階で評価精度を高めるための工夫や条件設定も提供しています。結果として、開発リスクの最小化と効率的な検証プロセスを両立できます。
開発初期における小ロット試作は、設計検証や機能確認のための重要な工程です。素材特性の理解、切削加工の精度、評価方法の適正化を踏まえた試作品製作には、ぜひ(株)アリスの経験とノウハウをご活用ください。数多くの開発現場で培った知見に基づき、安心・高精度な切削試作モデルを提供いたします。
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