摺動部品に最適なエンプラ。ジュラコン(POM)加工で支える設備部品づくり
生産設備や機械装置の部品には、金属ではなくエンジニアリングプラスチックが選ばれるケースが数多くあります。
その中でも特に使用頻度が高い材料の一つが、**ジュラコン(POM/ポリアセタール)**です。
(株)アリスの加工実績でも、アルミに次いで依頼数が多い材料がこのPOMです。
装置部品や機構部品、各種治具など、さまざまな用途で使用されており、年間を通じて安定した加工依頼があります。
POMが多くの設備部品に採用されている理由は、その材料特性にあります。
強度・耐摩耗性・自己潤滑性のバランスが良く、摺動部品として優れた性能を発揮するためです。
例えば、次のような用途で使用されることが多くあります。
・機械装置のガイド部品
・位置決め用スペーサー
・摺動プレートや滑り部品
・樹脂製ギア
・リンク機構部品
こうした部品では、金属材料では重量が増えたり、摩耗や騒音が問題になることがあります。
その点、POMは軽量で摩擦係数が低く、滑らかな動作が求められる箇所に適した材料です。
(株)アリスでは、こうした機構部品の加工を数多く手がけてきた経験から、小ロットや一点物のPOM部品製作にも柔軟に対応しています。
研究開発用の試作部品から、生産設備の補修部品まで、用途に応じた加工を行っています。
近年特に増えているのが、リバースエンジニアリングによるPOM部品の再製作です。
長期間使用されている設備では、
・交換部品の供給が終了している
・図面が残っていない
・摩耗によって元の形状が分かりにくい
といった状況に直面することがあります。
(株)アリスでは、現物部品の状態を確認しながら形状を測定し、必要に応じて3Dデータを再構築することで部品の再生を行います。
摩耗した部品でも残っている情報をもとに設計意図を推測し、使用環境に合わせて寸法や形状を補正することが可能です。
場合によっては、耐久性を高めるための形状調整や、より適した材料への変更なども検討します。
単に元の形状を再現するだけでなく、実際の使用環境に適した部品として再設計することも重要なポイントです。
また、POMは加工しやすい材料と認識されることが多い一方で、切削条件によっては反りや寸法変化が発生しやすい特性も持っています。
安定した精度で仕上げるためには、工具選定、切削条件、固定方法などを適切に設定する必要があります。
(株)アリスでは、これまでの加工経験をもとに、こうした材料特性を考慮した加工方法を採用しながら、安定した品質のPOM部品を提供しています。
摺動部品としての機能性と加工精度の両立。
ジュラコン(POM)加工は、(株)アリスの設備部品製作を支える重要な技術領域の一つです。