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ARICEが得意とするアクリル切削加工部品の透明化処理

2024.04.20

アクリル(PMMA)を切削加工して部品を製作するとむしとっていく
刃物によって細かな傷が入り白化、曇ってしまって透明度が落ちます。

アクリル(PMMA)の透明度を最大限に引き出すためには、大胆かつ
繊細な加工方法と丁寧で誠実な仕上げ処理が重要となります。
以下に、アクリルの透明化処理の方法を説明します。

1. 切削加工

鋭い切れ味の高品質な切削工具を使用します。
刃物の切れ味が大きく透明度に影響するため、新しい鋭利な切削刃物を
使って削ります。
当然、回転数や送り速度、切込み寸法なども丁寧に職人が丁寧に仕上げた
ような加工表面を実現して、バリや表面の粗さを最小限に抑える必要が
あります。

もちろん加工パスなども表面研磨を想定して磨きにくいところをほとんど
磨かなくて済むように工夫しなければいけません。

2.研磨仕上

粗磨き(下地磨き)
研磨粗い研磨紙(例:400~600番)から始め、段階的に細かい番手
(例:600番、800番)に変えながら丁寧に磨いていきます。

特に磨きでダレて形状が変わらないように工夫が必要です。
そこがノウハウ。
さまざまな治工具などを使い研磨し、曇りや傷も残さないように注意
しながら仕上げていきます。

中磨き
さらに細かい番手(例:1000番、1200番、1500番、2000番、3000番)
で研磨を続けて、表面の傷や曇りを取り除き、滑らかな仕上がりにして
いきます。

仕上げ研磨
いよいよ仕上の研磨です。
コンパウンドやバフで研磨して仕上げていきます。

リューターやバフホイールと専用の研磨剤を使用して、表面を研磨して
いきます。
ここまでにしっかりと磨けていないと高速回転する道具で長時間磨く事に
なるので形状が変わってしまいます。
あくまでもサッと仕上るだけの作業で、アクリルの表面を高透明に磨き上げ、
光沢を出します。

透明度とは、素材の透明度と表面粗度です。
素材の透明度は可視光線の透過率などで判断されます。

ポリカーボネート(PC)の透明化処理はノウハウがないと出来ませんが、
アクリル(PMMA)透明は誠実さと丁寧さが必要です。

アクリル(PMMA)の透明化処理は時間をかければ誰でも可能ですが、
ダレてしまったり焼けてしまうので、出来る限り時間を掛けずに
仕上げるのが形状を変えないコツとなります。

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