ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第24回】ChatGPTでExcel関数を学ぼう|SUM・AVERAGE・IF・XLOOKUPの使い方と実践練習
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、ChatGPTにExcelファイルを読み込ませて、売上データの集計やグラフ作成を行う方法を学びました。
今回は、Excelそのものを便利に使うための「関数」について勉強しましょう。
「Excelの計算式が分からない」
「関数という言葉を聞くだけで難しそうに感じる」
「ほかの人が作ったExcelの式を理解したい」
「エラーが表示されても、どう直せばいいのか分からない」
そんな方にも役立つ授業です。
ChatGPTを使えば、関数の意味を質問したり、自分がやりたい計算に必要な式を考えてもらったりできます。
今回は、仕事でもよく使われる4つの関数を、実際の表を使って学んでいきましょう。
1.そもそもExcelの関数とは何でしょうか?
Excelの関数とは、決められた計算や処理を行うために用意された仕組みです。
例えば、5つの数字を合計したい場合、
=100+200+300+400+500
と入力することもできます。
しかし、100個の数字を合計する場合はどうでしょうか。
一つずつ足し算するのは大変です。
そんなときに便利なのが、SUM関数です。
Excelには、合計、平均、条件による判定、データの検索など、さまざまな関数があります。
すべてを暗記する必要はありません。
何をしたいのかをChatGPTに伝え、必要な関数を教えてもらうこともできるのです。
2.SUM関数|数字を合計する
最初に覚えたいのが「SUM関数」です。
SUM関数は、指定した範囲の数字を合計します。
例えば、次の表があるとします。
| セル | 売上金額 |
|---|---|
| B2 | 10,000円 |
| B3 | 15,000円 |
| B4 | 8,000円 |
| B5 | 12,000円 |
合計を表示したいB6セルに、次の式を入力します。
=SUM(B2:B5)
この式は、B2からB5までの数字を合計するという意味です。
計算結果は、
45,000円
になります。
ChatGPTには、
「ExcelのB2からB5までの数字を合計する関数を教えてください。初心者にも分かるように説明してください」
と質問してみましょう。
関数だけでなく、入力するセルや操作手順も教えてもらえます。
3.AVERAGE関数|数字の平均を求める
次に紹介するのが「AVERAGE関数」です。
AVERAGE関数は、指定した範囲にある数値の平均を求めます。
先ほどの売上表を使ってみましょう。
B2からB5までの金額は、
10,000円、15,000円、8,000円、12,000円です。
この4つの平均を求める場合、次の式を使います。
=AVERAGE(B2:B5)
計算結果は、
11,250円
になります。
これは、4つの売上金額の平均です。
ただし、AVERAGE関数は空白セルなどの扱いに特徴があります。
例えば、数値が入っていない空白セルは、通常、平均を計算する件数に含めません。
そのため、入力漏れがあると、想定していた平均と異なる場合があります。
AIに式を教えてもらった後も、計算対象のデータを確認することが大切です。
4.IF関数|条件によって結果を変える
ここから少し応用になります。
「IF関数」は、ある条件を満たしているかどうかによって、表示する結果を変える関数です。
例えば、テストの点数が60点以上なら「合格」、60点未満なら「不合格」と表示したいとします。
B2セルに点数が入力されている場合、C2セルへ次の式を入力します。
=IF(B2>=60,"合格","不合格")
この式は、次のような意味です。
① B2の点数が60点以上か確認する。
② 60点以上なら「合格」と表示する。
③ 60点未満なら「不合格」と表示する。
例えば、B2に75と入力すると「合格」、55と入力すると「不合格」と表示されます。
ChatGPTには、
「Excelで60点以上を合格、60点未満を不合格と表示するIF関数を教えてください。式の意味も説明してください」
と質問してみましょう。
IF関数の便利なところは、合格・不合格だけでなく、さまざまな条件判定に利用できることです。
例えば、在庫が一定数量を下回ったときに「発注確認」と表示する使い方もあります。
ただし、判断基準となる数字は、自分で決める必要があります。
5.XLOOKUP関数|表から必要な情報を探す
次は「XLOOKUP関数」です。
これは、表の中から指定した値を探し、対応する情報を取り出す関数です。
例えば、商品コードを入力すると、商品の価格が表示される表を考えてみましょう。
| A列:商品コード | B列:商品名 | C列:単価 |
|---|---|---|
| A001 | ノート | 200 |
| A002 | ボールペン | 150 |
| A003 | ファイル | 350 |
| A004 | 付箋 | 180 |
この表が2行目から5行目に入力されているとします。
E2セルに商品コード「A003」を入力し、F2セルに対応する単価を表示したい場合は、次の式を使います。
=XLOOKUP(E2,A2:A5,C2:C5,"該当なし")
この式は、
① E2に入力した商品コードを探す。
② A2からA5の範囲で一致するコードを探す。
③ 同じ行にあるC列の単価を取り出す。
④ 見つからない場合は「該当なし」と表示する。
という意味です。
E2に「A003」と入力した場合、F2には「350」が表示されます。
商品マスターから価格や商品名を探すような場面で便利です。
ただし、XLOOKUPはExcelのすべてのバージョンで使えるわけではありません。
Microsoftの公式案内では、Excel 2016とExcel 2019では利用できません。Microsoft 365やExcel 2021、Excel 2024などの対応環境で利用できます。
自分のExcelで使えない場合は、対応バージョンを確認しましょう。
6.ChatGPTに関数を教えてもらうコツ
Excelの関数を質問するときは、どのセルに何が入っているのかを伝えることが大切です。
例えば、
「Excelで価格を表示する式を教えてください」
と質問しても、どのような表を使っているのか分かりません。
そこで、
「A列に商品コード、B列に商品名、C列に単価があります。E2に入力した商品コードに対応する単価をF2に表示したいです。使える関数を教えてください」
と伝えます。
これなら、ChatGPTが目的に合った式を提案しやすくなります。
さらに、
「私はExcelの初心者です。どのセルに式を入力するのか、順番に教えてください」
と追加することもできます。
関数を覚えることより、自分が実現したい処理を正確に説明することが大切です。
7.Excelでエラーが出たらどうする?
Excelで関数を使っていると、エラーが表示されることがあります。
代表的なものを見てみましょう。
| エラー表示 | 主に考えられる原因 |
|---|---|
#NAME? | 関数名や名前の入力に問題がある |
#VALUE! | 計算に使用するデータの種類などが適切でない |
#DIV/0! | 0で割り算をしている |
#N/A | 検索する値が見つからない |
#REF! | 参照先のセルが無効になっている |
例えば、関数名を間違えて入力した場合、#NAME?が表示されることがあります。
そんなときは、
「Excelでこの式を入力すると、#NAME?が表示されます。原因を一つずつ確認してください」
とChatGPTに質問してみましょう。
さらに、実際の式を伝えると原因を絞り込みやすくなります。
ただし、AIの説明が必ず正しいとは限りません。
元の表や計算式を確認しながら修正しましょう。
8.XLOOKUPが使えないときの対処方法
ここは、実務で覚えておくと便利です。
Excelの古いバージョンでは、XLOOKUPが利用できないことがあります。
その場合は、VLOOKUPなど別の関数を使う方法があります。
例えば、先ほどの商品表で、E2に入力した商品コードから単価を探す場合は、次の式でも対応できます。
=IFERROR(VLOOKUP(E2,A2:C5,3,FALSE),"該当なし")
この式では、商品コードが見つかれば対応する単価を表示します。
ただし、VLOOKUPには検索列の位置などに制約があり、XLOOKUPとは使い方が異なります。
また、IFERRORは検索値が見つからない場合以外のエラーも「該当なし」に置き換えます。
そのため、式そのものに問題がある場合も気づきにくくなることがあります。
初めて関数を使うときは、まず基本的な式が正常に動作することを確認してから、エラー処理を追加する方法がおすすめです。
9.AIが作った関数は、そのまま使っていいの?
ChatGPTは、便利なExcel関数を提案できます。
しかし、AIが作成した式に間違いがあることもあります。
例えば、合計する範囲が1行ずれていたり、参照する列を間違えていたりする場合です。
そのため、実際に仕事で利用する前には、次の点を確認しましょう。
① 参照しているセルは正しいか。
② 計算する範囲に抜けはないか。
③ 条件が正しく設定されているか。
④ 正しい結果が分かるデータで試したか。
⑤ 数字を変更したときにも正常に動作するか。
一度正しい数字が表示されたからといって、すべての条件で正しく動くとは限りません。
特に売上、原価、利益、在庫などの重要な計算では、検算を習慣にしましょう。
10.今日のミニレッスン
今回は、4つの関数を実際に入力してみましょう。
練習① SUM関数
ExcelのB2からB5に、次の数字を入力します。
10、20、30、40
B6に、
=SUM(B2:B5)
と入力します。
結果が「100」になれば成功です。
練習② AVERAGE関数
同じ表を使い、B7に、
=AVERAGE(B2:B5)
と入力します。
結果が「25」になることを確認しましょう。
練習③ IF関数
B2に「75」と入力します。
C2に、
=IF(B2>=60,"合格","不合格")
と入力します。
「合格」と表示されたら、B2を「55」に変更してみましょう。
今度は「不合格」と表示されるはずです。
練習④ XLOOKUP関数
新しいシートに、今回紹介した商品コードと単価の表を入力してください。
E2に「A003」と入力します。
F2に、
=XLOOKUP(E2,A2:A5,C2:C5,"該当なし")
と入力します。
結果が「350」になれば成功です。
XLOOKUPに対応していないExcelを利用している方は、ChatGPTに自分のExcelのバージョンを伝え、別の関数を教えてもらいましょう。
最後にChatGPTへ質問してみよう
4つの関数を試したら、ChatGPTに次のように質問してください。
「今日学んだSUM、AVERAGE、IF、XLOOKUPの違いを、実際の仕事で使う例と一緒に説明してください」
さらに、
「私の仕事で使えそうなExcel関数を提案してください。必要な情報があれば、一つずつ質問してください」
と続けてみましょう。
自分の仕事に合った使い方を考える練習になります。
ソラ先生からひとこと
Excelには、たくさんの関数があります。
しかし、すべての関数を覚える必要はありません。
例えば、数字を合計したいときにはSUM。
平均を知りたいときにはAVERAGE。
条件によって表示を変えたいときにはIF。
表から必要な情報を探したいときにはXLOOKUP。
まずは、それぞれの役割を理解することが大切です。
そして、分からない関数が出てきたら、ChatGPTに質問してみましょう。
式を教えてもらうだけでなく、その意味や計算方法まで説明してもらえます。
AIを使って答えを得るだけでなく、自分自身も理解できるようになること。
それが、ChatGPTを学習に活用する大きな価値だと私は考えています。
次回【第25回】は「ChatGPTでExcelの表を作成する方法|見積書・売上管理表・在庫管理表を作ってみよう」です。
今度はChatGPTに相談しながら、実際の仕事で使えるExcelの表を一から作成する方法を学びます。