ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第5回】Claudeとは?文章作成・資料整理に役立つAIの特徴と使い方
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、Googleが提供する生成AI「Gemini」について学びました。
今回は、もう一つの代表的な生成AI「Claude(クロード)」をご紹介します。
「ChatGPTと何が違うの?」
「文章を書くのが得意って本当?」
「仕事の資料を読み込ませても大丈夫?」
そんな疑問を持つ方に向けて、Claudeの特徴、便利な使い方、注意点を具体的に説明していきます。
AIには、それぞれ異なる機能や特徴があります。
一つのサービスだけを知るのではなく、いくつか比較することで、自分に合ったAIを選びやすくなります。
1.Claudeとは何でしょうか?
Claudeは、アメリカのAnthropic(アンソロピック)が提供する生成AIサービスです。
ChatGPTと同じように、日本語で質問したり、文章を作成したり、アイデアを相談したりできます。
Claudeは特に、文書の作成や要約、プログラミング、複雑な問題の検討など、幅広い知的作業を支援するAIとして提供されています。
例えば、こんな相談ができます。
「この文章を読みやすく修正してください」
「会議の議事録を整理してください」
「企画書の問題点を指摘してください」
「この説明を初めて読む人にも分かるように書き直してください」
難しい命令文を覚えなくても、普段の日本語で利用できます。
2.Claudeの特徴① 長い文章や資料を整理できる
仕事をしていると、長い資料を読む機会があります。
例えば、会議の議事録、業務マニュアル、製品仕様書、調査報告書などです。
数十ページの資料から必要な情報を探すのは、時間がかかります。
Claudeでは、対応する形式のファイルをアップロードして、内容について質問できます。
例えば、業務マニュアルを読み込ませて、
「この資料に書かれている作業手順を、順番に整理してください」
と依頼できます。
また、
「作業前に確認する項目だけを抽出してください」
「注意事項を一覧表にしてください」
といった使い方もできます。
ここで重要なのは、AIが整理した内容と元の資料を照合することです。
特に、製造現場の安全基準、製品寸法、検査条件など、間違いが事故や不良につながる情報は、人間による確認が欠かせません。
AIの要約は便利ですが、正式な資料の代わりにはなりません。
3.Claudeの特徴② 文章を一緒に改善できる
Claudeは文章を作成するだけでなく、すでに書いた文章を見直す際にも利用できます。
例えば、取引先への案内文を作成したとします。
内容は正しくても、少し堅苦しかったり、説明が長すぎたりすることがあります。
そんなときは、
「この文章の意味を変えずに、丁寧で読みやすい表現にしてください」
と依頼してみましょう。
さらに、
「専門用語を減らしてください」
「重要な条件は削除しないでください」
「変更した部分と理由を教えてください」
と追加で指示できます。
ここでおすすめしたいのが、文章を修正してもらうだけで終わらない方法です。
なぜ、その表現に変更したのかを質問すること。
修正理由を理解できれば、自分自身の文章を書く力を高めることにもつながります。
ただし、Claudeの修正案が必ず優れているとは限りません。
元の文章の意図が失われていないか、最後は自分で判断しましょう。
4.Claudeの特徴③ アイデアを多角的に検討できる
AIは、新しいアイデアを出すだけでなく、考えを深める相手にもなります。
例えば、新しい商品の企画を検討しているとします。
「この商品の魅力を整理してください」
と質問すれば、特徴や訴求ポイントを考えてもらえます。
さらに、
「この商品が売れないとしたら、どんな理由が考えられますか?」
と質問してみましょう。
すると、価格、使いやすさ、競合商品との差別化など、別の視点から問題を検討できます。
最初からAIの意見を正解として採用する必要はありません。
自分の考えとAIの提案を比較しながら、よりよい方法を探していくことが大切です。
5.Claudeの「Artifacts」とは?
Claudeには「Artifacts(アーティファクト)」という機能があります。
これは、会話の中で作成した文章、コード、図表、簡単なウェブページなどを、チャットとは別の表示領域で確認できる仕組みです。
例えば、
「簡単なToDoリストを作成してください」
と依頼すると、内容によっては操作できる画面の形で作成されることがあります。
文章で説明を受けるだけでなく、実際に形になったものを確認しながら修正できるのが特徴です。
ただし、作成できるものや利用方法には、機能・プラン・環境による違いがあります。
また、生成されたプログラムが正しく、安全に動作するとは限りません。実務で利用する場合は、動作確認が必要です。
6.ChatGPT・Gemini・Claudeの違い
ここまで3つの生成AIを学びました。
特徴を整理してみましょう。
| AI | 注目したい特徴 |
|---|---|
| ChatGPT | 対話、文章作成、学習、問題解決など幅広い用途 |
| Gemini | Googleサービスとの連携 |
| Claude | 文書の整理、文章の検討、Artifactsによる成果物の作成 |
ただし、これは得意分野を分かりやすく整理したものであり、機能を限定したものではありません。
ChatGPTでも資料の要約やプログラミングができます。
Geminiでも文章作成やアイデアの検討ができます。
Claudeでも一般的な質問や学習に利用できます。
そのため、どのAIが一番優れているかを簡単に決めることはできません。
使う人の目的や作業環境によって、選び方は変わります。
7.Claudeは無料で使えるの?
Claudeには無料プランが用意されています。
また、より多く利用したい方向けに、有料プランもあります。
無料プランでも基本的なチャットや文章作成などを試せますが、使用量などに制限があります。
初心者の方は、最初から有料契約をする必要はありません。
まず無料で使ってみて、どの程度便利なのかを確かめましょう。
仕事で頻繁に利用するようになり、無料プランの制限が問題になったときに、有料版を検討する方法がおすすめです。
料金や利用条件は変更されることがあるため、契約前には公式サイトで確認してください。
8.仕事の資料を読み込ませるときの注意点
AIに資料を読み込ませる場合、特に気をつけたいのが情報管理です。
例えば、次のような情報です。
- 取引先から預かった図面や仕様書
- 顧客の個人情報
- 未公開の製品開発情報
- 社外秘の価格や契約条件
こうした情報を、許可なく外部のAIサービスに入力してはいけません。
企業ごとに情報管理のルールがあります。
また、利用プランや設定によって、入力した情報の取り扱いが異なる場合があります。
AIに資料を渡す前に、会社の規則とサービスの利用条件を確認することが必要です。
9.今日のミニレッスン
今回は、Claudeを使った文章改善の練習です。
まず、個人情報や秘密情報を含まない、次の練習用文章を用意してください。
練習用文章
「明日の会議は午後2時からです。場所は会議室Aです。資料を持ってきてください。会議では来月の予定を話します。」
Claudeを利用できる方は、次のように入力してみましょう。
質問①
「次の文章を、社内向けの丁寧で読みやすい案内文に修正してください。日時、場所、持参するもの、会議内容は変更しないでください。」
回答が表示されたら、続けて質問します。
質問②
「元の文章から変更した部分と、その理由を説明してください。」
さらに、
質問③
「この案内文で、受け取った人が確認したくなりそうな情報はありますか?勝手に情報を追加せず、不足している可能性がある項目だけを教えてください。」
ここまで試すと、単なる文章作成ではなく、情報の不足を確認する使い方も体験できます。
AIに文章を完成させてもらうだけでなく、自分の文章を改善するために活用する。
これが今回の練習の目的です。
ソラ先生からひとこと
ClaudeもChatGPTも、利用する人の考えを助けるための道具です。
どれだけ自然な文章を作れても、相手に何を伝えたいのかを最終的に判断するのは人間です。
私は、AIを使うことによって、人間が考えなくなるのではなく、これまで以上に深く考えられるようになることが大切だと思っています。
複数のAIを知ることで、それぞれの違いに気づき、自分に合った使い方を見つけられるようになります。
最初から一つに決める必要はありません。
少しずつ試して、自分の目的に合うAIを選んでいきましょう。
次回【第6回】は「Microsoft Copilotとは?Word・Excel・PowerPointとAIの関係を解説」です。
仕事でMicrosoft製品を利用している方に向けて、Copilotの特徴と選び方を学びます。