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材料の取り方によって、加工の難しさは変わる

2016.03.30

機械加工では、完成する部品の形状や寸法だけでなく、どのような材料から加工するのかも重要になります。

同じ形状の部品であっても、板材から削り出す場合と、棒材やブロック材から加工する場合では、加工工程や材料の使用量が異なります。

特にプラスチック加工では、材料の形状や製造方法によって、加工中の変形や完成後の寸法安定性に違いが生じることがあります。

例えば、薄い板状の樹脂部品を製作する場合を考えてみます。

完成寸法に近い厚さの板材を使用できれば、削り取る材料の量を少なくできます。

しかし、材料の表面状態や厚さのばらつきによっては、両面を加工して寸法や平面度を整える必要があります。

反対に、厚い材料から大きく削り出す方法では、材料の内部応力が解放され、加工途中で反りや変形が生じる場合があります。

そのため、単純に材料の価格や削り取る量だけで、最適な材料寸法を決めることはできません。

また、部品の形状によっては、材料をどの方向に配置するかも重要です。

長尺部品の場合には、加工機械への取り付け方や固定位置によって、切削中の振動やたわみが変わることがあります。

切削する部分が固定位置から遠くなるほど、加工中の力による変形に注意が必要になる場合があります。

材料から複数の部品を切り出す場合には、部品同士の間隔や工具が通過する幅も考慮しなければなりません。

材料を無駄なく使用しようとして部品を詰め込みすぎると、加工中の固定が難しくなったり、切削によって残った材料が変形したりする可能性があります。

株式会社アリスでは、樹脂加工や一品加工、小ロット加工において、完成形状だけでなく、材料の状態から加工方法を考えることを大切にしています。

加工する順序、必要な取り代、固定方法、加工途中の変形などを考えながら、適切な材料形状を検討します。

研究開発用の試作品では、必要な部品を短期間で製作することが重視される場合もあります。

一方、継続的に製作する部品では、材料の歩留まりや加工工程の効率が重要になることもあります。

同じ部品であっても、製作する目的や数量によって、合理的な材料の取り方は変わります。

材料を選ぶことと、材料からどのように部品を取り出すかを考えることは、別の技術です。

株式会社アリスは、加工する前の材料の状態から完成までを見通し、一つひとつの仕事に適したものづくりを考えています。

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