試作品の組み立てでは、部品同士の関係が見えてくる
研究開発や製品開発では、設計した部品を一つずつ製作し、それらを組み合わせて試作品を完成させていきます。
それぞれの部品が図面どおりに加工されていても、実際に組み立ててみると、設計段階では気づかなかった問題が見つかることがあります。
例えば、部品同士が干渉する、ねじを締める工具が入らない、組み立てる順序によって部品が取り付けられなくなる、といった問題です。
単品の部品加工では問題がなくても、複数の部品を組み合わせることで、新しい課題が現れます。
特に試作段階では、完成品の性能を確認するだけでなく、組み立てやすさや構造上の問題を発見することも重要な目的になります。
部品の寸法には、それぞれ許容される公差があります。
個々の部品が公差内で製作されていても、複数の寸法が積み重なることで、組み立てたときの位置関係に影響する場合があります。
また、樹脂部品と金属部品を組み合わせる場合には、材料の剛性や熱膨張の違い、締結方法なども考慮する必要があります。
樹脂部品をねじで固定するときには、締め付けによる変形や割れにも注意が必要です。
こうした問題は、図面を確認するだけでは判断が難しく、実際に部品を組み合わせることで明らかになることがあります。
株式会社アリスでは、ものづくりを単品の加工だけで完結するものとは考えていません。
部品がどのように使われ、ほかの部品とどのような関係を持つのかを理解することも大切にしています。
試作品の組み立てで問題が見つかった場合には、その原因を考えます。
寸法の問題なのか、形状の問題なのか、材料の特性によるものなのか。それとも組み立て方法そのものに改善の余地があるのか。
原因によって、必要な対応は異なります。
部品の一部を追加加工することで解決できる場合もあれば、設計や構造の見直しが必要になる場合もあります。
研究開発における試作とは、設計したものを一度形にして終わる仕事ではありません。
実際に組み立て、動かし、確認することで、次の設計に必要な情報を得る工程でもあります。
株式会社アリスは、部品をつくることだけでなく、その部品が組み合わされ、機能するところまでを意識したものづくりを大切にしています。