知らないことを調べる、新しい方法
仕事をしていると、これまで知らなかったことに出会う機会があります。
新しい材料、加工方法、設備、工具、測定方法。
製造業にはさまざまな専門分野があり、一人ですべてを理解することはできません。
私自身、長年ものづくりに関わってきましたが、今でも知らないことはたくさんあります。
だからこそ、分からないことがあれば調べることを大切にしています。
以前は、専門書を読んだり、メーカーの資料を取り寄せたり、詳しい人に話を聞いたりすることが中心でした。
インターネットが普及してからは、必要な情報を探す方法も大きく変わりました。
そして今、ChatGPTのような生成AIによって、調べ方に新しい選択肢が増えています。
例えば、樹脂材料について調べる場合です。
ポリアセタール、MCナイロン、PEEKなど、樹脂にはさまざまな種類があります。
それぞれに特徴があり、強度、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性などの性質も異なります。
これらの材料についてAIに質問すると、特徴や用途、比較するときの着眼点などを整理できます。
ただし、そこで得られた情報だけで材料を決定することはできません。
同じ種類の樹脂でも、メーカーやグレードによって性能が異なるためです。
必要であれば、メーカーの技術資料を確認し、実際の使用条件と照らし合わせます。
つまり、AIによって情報を集めることと、情報の正しさを確認することは別の仕事です。
また、調べている途中で、自分が知らなかった専門用語や加工方法を知ることもあります。
その言葉についてさらに調べることで、最初の疑問から別の知識へと広がっていきます。
これは、ものづくりの仕事でもよく経験することです。
お客様から相談を受けたことをきっかけに、新しい材料を知る。
協力会社と打ち合わせをする中で、これまで知らなかった加工方法を教えてもらう。
その経験が、別の案件で役立つこともあります。
(株)アリスは、樹脂、金属、ゴムなど、自社加工と国内協力会社の技術を組み合わせながら、研究開発から生産現場までのものづくりに関わっています。
すべての技術や設備を自社で持つことを目的にはしていません。
必要な技術がなければ、それを持つ会社を探します。
知らないことがあれば調べ、必要な人に相談します。
ChatGPTも、そうした情報収集の選択肢の一つです。
大切なのは、調べる方法が増えたことで満足するのではなく、得られた知識を理解し、実際の仕事に活かすこと。
新しい技術を取り入れながら、これからも学び続ける姿勢を大切にしたいと思っています。