AIを使うほど、人が考える仕事は増えていく
AIが進歩すると、人が考える必要はなくなるのでしょうか。
文章を作る。情報を整理する。資料を比較する。計算をする。
これまで人が行っていた仕事の一部を、AIが手助けできるようになってきました。
そのため、AIによって人の仕事が減っていくという考え方もあります。
しかし、(株)アリスで実際にAIを使いながら仕事を進めていると、別の面も見えてきます。
それは、AIを使うことで、新しく考えることが増えるということです。
例えば、ホームページのリニューアル。
AIを使えば、ページの構成案や文章を短時間で作成できます。
しかし、その案を見ていると、次のような疑問が出てきます。
この説明で、お客様に正しく伝わるだろうか。
必要な情報が見つけやすいだろうか。
会社の考え方と違う表現になっていないだろうか。
もっと分かりやすい方法はないだろうか。
AIが作業を手助けしてくれることで、それまで時間をかけていた部分を短縮できる一方、内容について考える機会が増えることがあります。
技術的な問題を調べるときにも、同じことが起こります。
AIに質問すると、複数の原因や対策が示されることがあります。
すると、今度はその中から、実際の仕事に関係するものを選ばなければなりません。
必要な情報を集め、事実を確認し、場合によっては実際に試して結果を確かめます。
AIが示した答えによって、仕事がすべて終わるわけではありません。
むしろ、何を確認し、どのように判断するのかが重要になります。
これは、ものづくりの仕事にも共通しています。
CAD/CAMやCNC工作機械が普及したことで、加工プログラムの作成や機械の操作方法は大きく変わりました。
しかし、材料の選択、加工方法の検討、品質の確認など、人が考える仕事は残っています。
新しい技術によって、以前は難しかった形状に対応できるようになれば、さらに新しい課題にも取り組めるようになります。
技術が進歩することは、人が考えなくなることとは違うと思います。
(株)アリスでは、自社加工と国内協力会社の技術を組み合わせながら、研究開発から生産現場まで、さまざまなものづくりに関わっています。
自分たちが知らない技術や、新しい加工方法を知ることで、仕事の選択肢が広がっていきます。
AIについても同じように考えています。
新しい技術を使うことで、これまでできなかったことに挑戦できる可能性があります。
一方で、使い方を誤れば、かえって時間がかかったり、間違った判断につながったりすることもあります。
だからこそ、AIに何を任せ、何を自分たちで考えるのかを判断する必要があります。
新しい道具を使いこなすために、人も学び続ける。
分からないことを調べ、試し、失敗から学び、改善する。
そうした姿勢を大切にしながら、AIもものづくりも、これからの仕事に活かしていきたいと思っています。