形状はそのまま、性能を変える。材質変更による部品の再設計。
既存の部品を使用している中で、耐熱性や耐摩耗性などに課題が生じることがあります。
形状や取付方法には問題がなくても、使用環境に対して材料の特性が十分ではない場合があります。
そのようなとき、部品の形状を大きく変更するのではなく、材質を見直すことで改善できる可能性があります。
例えば、高温になる環境では、材料の耐熱性が重要になります。
摺動する部分では、摩耗特性や摩擦係数が関係する場合があります。
薬品に接触する部品であれば、耐薬品性についても考える必要があります。
(株)アリスでは、リバースエンジニアリングによって既存部品をデータ化し、必要に応じて材質変更を含めた再製作を検討しています。
ただし、材料の変更は、単純に性能の高い材料へ置き換えれば良いというものではありません。
例えば、耐熱性が高い材料であっても、剛性や熱膨張、摩耗特性などが元の材料と異なる場合があります。
金属から樹脂へ変更する場合には、重量を軽くできる可能性がある一方、強度や変形、寸法安定性についても確認が必要です。
また、同じ樹脂材料でも、グレードや充填材の有無によって特性が変わります。
そのため、材質変更では、元の材料が選ばれていた理由と、新しい材料に求める性能を整理することが大切になります。
必要な条件によっては、材料メーカーの技術資料を確認したり、実際の使用環境に応じた評価が必要になることもあります。
リバースエンジニアリングによって形状をデータ化しておけば、材質変更に伴う寸法調整や設計変更についても検討しやすくなります。
もちろん、最終的な適合性は、部品の用途や安全性に応じて確認しなければなりません。
同じ形状でも、材料が変われば、部品の可能性は変わります。
(株)アリスは、材料特性と加工技術の両面から、既存部品の再製作や性能改善に取り組んでいます。