現物をコピーするだけではない。リバースエンジニアリングによる部品改良。
リバースエンジニアリングというと、現物と同じ形状の部品を再製作する技術というイメージがあるかもしれません。
もちろん、既存部品を再現することは重要な用途の一つです。
しかし、現物をデジタルデータ化することによって、元の部品を改良するための検討もできるようになります。
例えば、長年使用してきた設備の部品について、使い勝手を改善したいという場合です。
取付方法を変更したい。
調整しやすい形状にしたい。
摩耗しやすい部分を見直したい。
こうしたご要望に対して、既存部品の形状や構造を確認しながら、変更できる部分を検討していきます。
ただし、部品の一部分を変更すると、別の部分に影響する場合があります。
例えば、取付穴の位置を変更すると、周辺部品との関係が変わる可能性があります。
材料を変更すれば、重量や剛性、熱膨張などの特性も変わります。
そのため、改良する部分だけでなく、部品全体の機能や使用条件を確認することが大切です。
(株)アリスでは、現物の測定やデータ化を通じて、既存部品の構造を把握し、再製作や改良の可能性を検討しています。
3D CADデータを作成すれば、変更前と変更後の形状を比較したり、周辺部品との関係を確認したりすることもできます。
また、設計変更の内容によっては、製作前にお客様とデータを共有し、形状を確認していただくことも可能です。
改良の目的は、単に新しい形にすることではありません。
その部品を使用する現場で、何を改善したいのか。
作業をしやすくしたいのか。
耐久性を高めたいのか。
交換や調整の手間を減らしたいのか。
目的を明確にしたうえで、必要な変更を考えていきます。
現物を再現する技術は、今あるものを進化させる技術にもなる。
(株)アリスは、既存の部品や設備を活かしながら、新しい価値を生み出すリバースエンジニアリングに取り組んでいます。