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生産現場の治具は、作業を安定させるためにある

2016.01.31

生産現場では、同じ作業を何度も繰り返すことがあります。

部品を取り付ける。

位置を合わせる。

穴をあける。

接着する。

組み立てる。

検査する。

そのたびに作業する人の感覚だけに頼っていると、少しずつ位置や仕上がりが変わることがあります。

そこで使われるのが治具です。

治具には、作業をしやすくするだけでなく、同じ作業を同じ条件で繰り返しやすくする役割があります。

たとえば、毎回同じ位置に部品を置けるようにする。

決まった角度で固定できるようにする。

部品が動かないように押さえる。

加工する位置を迷わないようにする。

こうした小さな工夫が、生産現場の安定につながります。

治具をつくるときに大切なのは、図面どおりにつくることだけではありません。

実際に使う人が、使いやすいかどうかも重要です。

部品をセットしにくい。

取り外しにくい。

重すぎる。

作業するたびに位置調整が必要になる。

こうした治具では、現場の負担が増えてしまいます。

逆に、少し形を変えるだけで作業が楽になることもあります。

持ちやすい形にする。

当てるだけで位置が決まるようにする。

左右を間違えない形にする。

必要な部分だけを固定する。

こうした工夫も、治具設計の一部です。

プラスチック加工で治具をつくる場合には、樹脂の軽さや絶縁性、耐薬品性などを活かせることがあります。

金属製では重くなりすぎる場合でも、樹脂なら扱いやすくできることがあります。

製品に傷をつけたくない場合に、樹脂が向いていることもあります。

ただし、使用条件によっては強度や摩耗、温度なども考えなければなりません。

どんな材質が適しているかは、使う場所によって変わります。

生産現場の改善では、大きな設備を入れ替えなくても、一つの治具を変えるだけで作業が変わることがあります。

時間が短くなる。

間違いが減る。

作業者によるばらつきが減る。

安全に作業しやすくなる。

毎日の小さな積み重ねだからこそ、こうした違いは大きくなっていきます。

(株)アリスでは、治具も立派なものづくりの一つだと考えています。

製品そのものをつくるだけではなく、製品を安定してつくるための道具をつくる。

それも、生産現場を支える大切な仕事です。

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