災害の記憶は、「祟り」という言葉に変わったのか
2014.08.16
昔の人にとって、災害の原因は分かりません。
地震が起きる。
洪水が起きる。
疫病が広がる。
山が噴火する。
現代なら自然現象として説明できます。
でも原因が分からない時代なら、
「何かを怒らせたのではないか」
と考えることがあります。
神を粗末にした。
墓を壊した。
禁じられた場所へ入った。
大切な祭りをやめた。
そうすると災害が起きる。
これが「祟り」という物語になって残ることがあります。
でも、祟りを単なる迷信と考えると、その奥の意味を見落とすかもしれません。
たとえば、
「あの森を切ると祟られる」
という伝承がある。
実はその森が斜面崩壊を防いでいたかもしれない。
「あの場所には家を建てるな」
と言われている。
昔そこまで洪水が来た記憶なのかもしれない。
「あの石を動かすな」
という話がある。
そこが境界や祭祀場だった可能性もある。
何世代も経てば、本来の理由は忘れられます。
でも「危ないから触るな」だけは残る。
そして、理由を忘れた人にも守らせるためには、
「祟る」
という言葉は非常に強い。
もしかすると祟りの伝承には、科学的な説明を持たなかった時代の
防災知識が混じっているのかもしれません。
新着記事
人気記事
カテゴリー
アーカイブ