日本になる前、日本列島にはいくつの世界があったのか
2014.07.31
出雲。
吉備。
筑紫。
越。
飛騨。
大和。
東国。
東北。
名前を並べると、別々の国のように見えます。
でもその間には海があります。
川があります。
峠があります。
人が動きます。
完全に独立した世界でもない。
最初から一つの国家でもない。
その中間です。
いくつもの中心があり、その中心同士がゆるく結び付いていた。
私は今、古代日本の初期を考えるなら、この景色が一番しっくりきます。
一つの巨大な王国ではない。
小さな村がバラバラに存在していたのでもない。
地域ごとにまとまりがあり、その外側にも関係が広がっている。
そしてその関係が、時代とともに少しずつ組み替えられていく。
ある地域が強くなる。
別の地域と同盟する。
婚姻する。
戦う。
負ける。
新しい秩序へ入る。
でも古い神は残る。
地名も残る。
祭りも残る。
だから現在でも、統一以前の世界の断片が各地に残っているのかもしれません。
古社を見る。
古墳を見る。
地名を見る。
昔の水面を見る。
すると、現在の一つの日本の下から、いくつもの古い日本が顔を出します。
そこが古代史の一番ロマンのあるところだと思います。
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