「国を一つにする」は、誰にとって良いことだったのか
2014.07.29
歴史では、国が統一されることを前向きに書くことが多いです。
争いが減る。
制度が統一される。
道が整う。
税制が決まる。
確かにメリットはあります。
でも、統一される側から見れば、別の景色があります。
今まで自分たちで決めていたことを、遠くの支配者が決めるようになる。
税を納める。
兵を出す。
土地を登録される。
それまでの有力者が、新しい序列の中へ組み込まれる。
祭祀まで整理されることもある。
つまり「統一」は、便利になることと、自由を失うことが同時に起こる可能性があります。
どちらかだけではありません。
そして最も重要なのは、
誰が統一したいと言ったのか。
ということです。
普通に畑を耕していた人が、
「列島全体を一つの国家にしよう」
と思ったでしょうか。
おそらく多くの人は、家族を食べさせ、今年の収穫を心配し、地域の祭りを続けることの方が重要だったでしょう。
大きな国家を作りたいのは、その規模の権力を必要とする人々です。
そして、そのために動員されるのは普通の人たちです。
この区別を忘れると、「国が大きくなった」という言葉だけで、その過程にいた人間が見えなくなります。
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