死者をどこに置くかで、その土地の考え方が見える
2014.06.15
墓は、ただ死者を埋める場所ではありません。
集落から遠く離す地域もある。
すぐ近くに置く地域もある。
山の上に造る。
水辺を見下ろす場所に造る。
神社の近くに造る。
配置には、その土地の死者への考え方が出ます。
死者は怖い存在だったのか。
守ってくれる祖先だったのか。
村から隔てるべき存在だったのか。
それとも、いつも近くにいる存在だったのか。
墓の位置を見ると、そういう感覚が見えてくることがあります。
大きな古墳も同じです。
水路から見える場所にあるなら、死者のためだけでなく、生きている人に見せる意味もあったかもしれない。
台地の端なら、集落や水辺を見渡す場所だった可能性もある。
墓は死者の場所ですが、生きている人間の価値観が作った場所でもあります。
そこを見ると、その土地の社会が少し見えてきます。
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