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饒速日、長髄彦、アテルイ。なぜ敗者側の名前が残るのか

2014.05.22

饒速日。

長髄彦。

アテルイ。

モレ。

それぞれ時代も場所も違います。

同じ勢力だと言うつもりもありません。

でも、一つ共通して気になることがあります。

主流の歴史の主人公ではないのに、名前が残っている。

神社に残る。

伝承に残る。

墓や塚に残る。

土地の話に残る。

なぜでしょう。

本当にどうでもいい人物なら、千年後まで残るでしょうか。

もちろん、後世に物語として人気が出た可能性もあります。

神話化された部分もあります。

でも、それだけでは説明しにくい場所があります。

観光地でもない山奥。

小さな祠。

地元だけで守られる墓。

そこまで残ると、私は少し重く見たくなります。

誰かが覚えていた。

誰かが守った。

誰かが次へ伝えた。

歴史書に名前を残す権力はなくても、

土地の中に名前を残す力があった。

それは、人々の記憶です。

だから敗者側の人物を考える時、勝った側の記録だけを読むと足りません。

その人物がどのように処理されたかだけでなく、

死んだあと、土地の人がどう扱ったかを見る。

そこまで含めて、人物の歴史だと思います。

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