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宗像神社が印旛に多いのは、海が近かったからなのか

2014.04.12

宗像神社と聞けば、多くの人は福岡を思い浮かべると思います。

玄界灘。
海上交通。
宗像三女神。

ところが、その宗像神社が印旛にもまとまってあります。

現在の地図だけを見ると不思議です。

印旛は海辺ではありません。

でも、昔の地形を戻すと話が変わります。

印旛沼周辺は、今よりはるかに大きな水の世界でした。

だから宗像神社の祭神が航海や治水と結び付いていることは、この土地の暮らしとそれほど離れていません。

実際、印西の宗像神社では、航海と治水の神として信仰されてきたことが伝えられています。

さらに船尾の宗像神社には、「鳥居を建てると洪水になる」という少し変わった言い伝えまで残っています。

この話、私は好きです。

本当に鳥居を建てたから洪水になったのかは分かりません。

でも、水害への強い恐れが地域の記憶に残っていたことは感じます。

昔の人にとって水は、恵みだけではありません。

魚をくれる。
船を運んでくれる。
田畑を潤してくれる。

同時に、増水すれば家も畑も奪います。

だから水辺では、神に対する感情も複雑だったでしょう。

ありがたい。

怖い。

なくてはならない。

宗像神社の祭祀がこの地域に根付いた背景には、そういう水との生活があったのかもしれません。

「宗像だから九州から来た」

だけで終わらせると、少しもったいない。

なぜ印旛の人々が、この神を受け入れたのか。

そこに水の暮らしを見ると、ずっと人間らしくなります。

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