神社の名前を地図に置くと、昔の勢力圏が見えるのか
2014.03.18
麻賀多神社だけを見ていると、一つの神社群に見えます。
でも印旛沼周辺には、別の特徴的な神社群もあります。
宗像神社。
鳥見神社。
そして麻賀多神社。
これらの分布を地図にすると、それぞれが一定の地域にまとまっている様子が見えてきます。
ここは非常に面白いところです。
神社名が違う。
祀る神も違う。
分布する場所もずれている。
もしこれが偶然ではないなら、古い地域集団の違いが反映されている可能性があります。
ただし、ここは慎重に考えます。
現在ある神社の分布を、そのまま古墳時代の勢力図と考えることはできません。
神社は移転します。
合祀もされます。
祭神も変わります。
中世や近世に新しく勧請された社もあります。
だから「この線からこちらが麻賀多族だった」というような線を引くのは早すぎます。
でも、地域性そのものは無視できません。
特定の神社名が、特定の地域にだけまとまって存在する。
しかもそこに古代集落や古墳を重ねると、さらに何かが見えてくる。
ここで大切なのは、
答えを先に作らないことです。
神社を置く。
古墳を置く。
集落を置く。
昔の水面を戻す。
船が通れる場所を見る。
津の地名を置く。
それを全部重ねたあと、
「なぜこの形になるのだろう」
と考える。
もし神社群の境界と水系が重なるなら、生活圏だったかもしれない。
古墳群と重なるなら、有力者集団との関係があるかもしれない。
津と重なるなら、交通・交易との関係が見えてくるかもしれない。
最初から神話を当てはめるのではなく、土地の側から答えを探す。
その方が、思いがけないものが見えてきます。
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