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村八分は、なぜ生まれたのか

2013.10.09

共同体には、人を助ける力がある。

でも同時に、人を縛る力もあります。

昔の村では、水も道も祭りも仕事も、みんなで支えていました。

だから一人だけ、

「自分は関係ない」

では済まないことが多かった。

水路を直す。

祭りを手伝う。

火事があれば駆けつける。

葬式があれば助ける。

そういう共同作業に、みんな少しずつ関わっていた。

だから共同体の決まりを何度も破る人や、周りとの約束を守らない人がいれば、地域全体が困る。

そこで生まれたのが、仲間から距離を置くという考え方だったのだと思います。

でも、ここが大事です。

共同体は、その人を完全には切り捨てなかった。

火事や葬式のような、本当に困る場面では関わることが残されたともいわれています。

つまり、

怒ることと、見捨てることは同じではなかった。

私はここにも、昔の日本らしさが残っていると思います。

共同体には厳しさがあった。

でも、それは地域を続けるための厳しさだった。

良い面もあれば、悪い面もある。

人を守る仕組みが、人を苦しめる仕組みに変わることもある。

だからこそ、共同体は強い。

そして強いからこそ、使い方を間違えると怖い。

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