神様は、空を飛んだ人ではない
2013.08.23
昔の神様というと、空を飛んだり、不思議な力を使ったりする姿を想像しがちです。
でも私は、もっと現実的だったと思っています。
当時の人にとって本当にすごかったのは、超能力ではありません。
農耕を広げる。
水を引く。
織物を作る。
金属を加工する。
丈夫な道具を作る。
土地を住みやすくする。
つまり、全部実務能力です。
食料の確保もままならない時代に、安定して作物を育てる方法を教えてくれる。
寒さをしのげる服を作る技術を教えてくれる。
水をため、流し、田畑を守る方法を教えてくれる。
そんな人たちがいたら、当時の人から見れば本当に神様みたいな存在だったと思います。
しかも、その人たちも最初から何でもできたわけではないはずです。
失敗した。
考えた。
工夫した。
また試した。
そして役に立てた。
「助かった」
「暮らしが楽になった」
「ありがとう」
そう言われたことが嬉しくて、さらに工夫した人もいたでしょう。
その積み重ねで、技術はもっと良くなっていった。
だから私は、日本の神様の中には、暮らしを大きく変えた技術者や祖先たちの記憶が残っていると思っています。
本人たちは、神様になろうなんて考えていなかったかもしれません。
ただ必死に生きて、学んで、経験して、人の役に立った。
その姿を見た後の人たちが、
「あの人たちは本当にすごかった」
と感謝して祀った。
神様の凄さは、超能力ではなく、
人を幸せにする実務能力だった。
私は、そう考えています。
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