全体を見ることと、一つずつ進めること
仕事をするとき、(株)アリスでは「全体を見ること」と「目の前の一つを正確に進めること」の両方を大切にしています。
少し難しい言葉で言えば、マクロとミクロです。
でも、考え方はそれほど難しくありません。
マクロとは、仕事全体を見ることです。
何のための仕事なのか。
いつまでに必要なのか。
誰が使うのか。
この仕事の前後には何があるのか。
品質、コスト、納期のどこが重要なのか。
まず大きな流れを見ます。
たとえば、一つの部品を加工するとします。
加工だけを見れば、図面通りにつくれば仕事は終わるように見えるかもしれません。
でも、その部品は装置に組み込まれるかもしれません。
次の工程で別の部品と組み合わされるかもしれません。
決められた日に試験で使われるかもしれません。
そこまで見ると、
「この寸法は特に重要だ」
「この部分は先に確認した方がいい」
「この日までに材料を入れておかないと間に合わない」
ということが見えてきます。
これが、全体を見るということです。
一方で、全体ばかり見ていても仕事は進みません。
そこで必要になるのがミクロです。
図面を一つ確認する。
寸法を一つ確認する。
材料を確認する。
メールを一本返す。
加工条件を一つ決める。
検査項目を一つずつ確認する。
目の前の仕事を正確に進めていきます。
大きな仕事でも、実際には小さな仕事の積み重ねです。
ここで一つずつの確認を雑にすると、後になって大きなやり直しになることがあります。
逆に、細かいことだけに集中しすぎても、全体の目的を見失うことがあります。
寸法は合っている。
加工もきれいにできている。
でも納期に間に合わない。
あるいは、部品単体では問題ないけれど、組み立てると使えない。
それでは仕事として完成とは言えません。
だから、全体を見る。
そして目の前では、一つずつ正確に進める。
途中で少し離れて全体を見る。
また目の前の仕事へ戻る。
この繰り返しです。
これは機械加工だけではありません。
CAD/CAMでも、営業事務でも、材料手配でも、協力会社との仕事でも同じです。
今、自分がやっていることは何のためなのか。
その先に誰の仕事があるのか。
全体の中で自分は何を担当しているのか。
それを理解したうえで、目の前の一つをきちんと進めます。
大きなことを考えるだけでも仕事は進みません。
細かなことだけを正確にやっていても、方向が違えばゴールには着きません。
全体を見ること。
一つずつ進めること。
どちらかではなく、両方を行ったり来たりしながら仕事を進める。
それが、(株)アリスで大切にしている仕事の基本の一つです。