試作だからこそ、最初から答えがない仕事があります。
研究開発や新製品開発に使われる試作品では、すでに答えが決まっている仕事ばかりではありません。
これから確認するためにつくる部品。
実験のために一度形にしてみる部品。
設計したものが実際に機能するか確かめるための部品。
量産品とは違い、「まずつくって確かめたい」というところから始まることもあります。
そのため、試作加工では図面だけを見て機械を動かせば終わり、とはならないことがあります。
この形状は切削加工できるのか。
この樹脂材料で問題ないのか。
必要な精度はどこなのか。
製作するうえで変更した方がよい部分はないか。
実際につくる側から考えることも必要になります。
特に研究開発の現場では、これまで世の中になかったものや、新しい用途を検討していることもあります。
当然、私たちにとっても初めて見る部品があります。
そんなとき、経験したことがないからできない、とすぐに終わらせるのではなく、まずどうすれば形にできるのかを考えます。
加工方法を検討する。
材料について調べる。
必要なら加工テストをする。
自社設備だけでは難しければ、別の加工方法や協力会社を探す。
試作品をつくる目的は、単に部品を一個完成させることだけではありません。
実物をつくることで分かることがあります。
形にして初めて気づくことがあります。
そこから設計が変わったり、材料が変わったり、次の試作品につながったりします。
私たちは、樹脂加工や金属加工を中心に、研究開発から生産までさまざまなものづくりに関わってきました。
すべての答えを最初から持っているわけではありません。
だからこそ、お客様と一緒に考えることがあります。
分からないところから始まり、ひとつずつ形にしていく。
そんな仕事も、試作加工の面白さのひとつだと思っています。