教えることより、任せ方の方が難しいのかもしれません
人に仕事を教えることは難しいです。
自分では当たり前にできることでも、初めて仕事をする人には分かりません。
逆に、細かく説明しすぎると、自分で考える余地がなくなることもあります。
私はこれまで、教え方について何度も迷ってきました。
手順を全部説明した方がいいのか。
まずやってもらった方がいいのか。
失敗する前に止めるべきなのか。
少し失敗しても、自分で気づくまで待った方がいいのか。
今でも、これが正解だと言える方法はありません。
人によっても違います。
同じ説明ですぐ理解できる人もいれば、実際に手を動かして初めて分かる人もいます。
一度聞けば覚える人もいれば、何度か経験して身につける人もいます。
大切なのは、「早く一人でできるようにすること」だけではないと思っています。
分からないときに確認できる。
なぜその仕事をするのかを少しずつ理解する。
自分なりに考えて、判断できる範囲を広げていく。
そこまでできて、初めて仕事を覚えたと言えるのかもしれません。
(株)アリスの仕事では、毎回まったく同じものだけをつくるわけではありません。
材料が変わる。
形が変わる。
数量が変わる。
お客様の目的も違う。
そのため、すべての答えを最初から教えることはできません。
だからこそ、判断するときの考え方を共有することが必要になります。
私は以前、「きちんと教えなければ」と考えすぎていたところもありました。
今は、教えることと同じくらい、任せること、見守ること、必要なときに相談できる状態をつくることが大切だと思っています。
人を育てることについて、私自身もまだ勉強中です。
それでも、一人ひとりが経験を積み、自分で考えられる仕事を少しずつ増やしていける会社にしたいと考えています。