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仕事選びでは、今できることより「これからしたいこと」にフォーカスしてほしい。

2026.08.12

仕事を探していると、「自分にできるだろうか」と考えることがあると思います。

営業事務の経験がない。

図面を見たことがない。

機械加工なんて難しそう。

ものづくりの会社で働いたこともない。

求人票を見れば見るほど、自分に足りないものの方が気になることもあるかもしれません。

でも私は、今できることだけで、その人のこれからを決める必要はないと思っています。

なぜなら、仕事を始めてからできるようになることの方が、ずっと多いからです。

私自身も、最初から今の仕事ができたわけではありません。

製造の仕事を経験し、運送の仕事をし、その後は営業の仕事へ移りました。

さらに、設備やFA、空調、油圧・空圧、クリーンルーム、特注設備、量産部品など、それまで知らなかった仕事にも一つずつ関わってきました。

そのとき、そのときで覚えてきたことがあります。

当時は別々に見えていた経験が、今では一つの仕事を考えるときにつながっています。

だから私は、「経験がない」という言葉だけで、その人の可能性を見ることはできないと思っています。

(株)アリスでも同じです。

例えば営業事務として入社した人が、最初から材料のことや加工のことまで分かる必要はありません。

最初は受注内容を入力する。

見積書や納品書を作る。

電話やメールに対応する。

まずは、目の前の仕事を覚えるところから始まります。

でも、毎日いろいろな案件に関わっていると、少しずつ仕事の背景が見えてきます。

「この材料はいつもより納期がかかる」

「この製品は協力会社にもお願いしている」

「この変更を早く製造へ伝えた方がいい」

「この納期なら、今確認しておいた方がいい」

最初は教えてもらわなければ分からなかったことに、自分から気づくようになります。

そのとき、営業事務の仕事は単なる入力や書類作成ではなくなります。

自分が少し早く動くことで、製造が動きやすくなる。

自分が確認したことで、お客様への返事が早くなる。

自分が気づいたことで、間違いを未然に防げる。

仕事の中に、自分の判断が少しずつ入ってきます。

製造の仕事でも同じです。

最初は材料を準備する。

加工された製品を仕上げる。

寸法を測る。

機械へ材料をセットする。

そこから始まります。

図面を見ても、最初は何が書いてあるのか分からないかもしれません。

でも実物と図面を何度も見比べていると、ある日、

「この数字は、この部分の寸法なんだ」

と分かるようになる。

さらに経験すると、

「この形なら、ここを先に加工した方がよさそう」

「この材質なら、前と少し条件を変えた方がいいかもしれない」

と考えるようになる。

最初は別世界に見えていた機械加工が、少しずつ自分の仕事になっていきます。

私は、この変化を大切にしたいと思っています。

最初から何でもできる人を採用して、できる仕事だけを任せる。

それだけなら、人はなかなか変わりません。

今できないことを一つ覚える。

できるようになったら、もう一つ先へ進む。

そして数年後に振り返ったとき、

「入社した頃は、こんなことも分からなかったな」

と思えるくらいになっている。

私は、そんな成長の方が面白いと思っています。

もちろん、仕事なので楽しいことばかりではありません。

覚えるまでは大変です。

失敗して悔しいこともあります。

思うようにできない日もあります。

それでも、昨日できなかったことが今日できたときは、少しうれしい。

分からなかったことが分かったときは、もう少し知りたくなる。

自分で考えたことがうまくいけば、次はもっと良くしたくなる。

そうやって仕事は、少しずつ自分のものになっていきます。

求人を見ている今の段階で、「自分には何ができるだろう」と考えることも大切です。

でも、それと同じくらい、

「ここで働いたら、何ができるようになるだろう」

という見方もしてほしいと思っています。

(株)アリスで働く時間が、今できることを繰り返すだけではなく、今までできなかったことを一つずつ自分の力に変えていく時間になる。

私は、そんな会社でありたいと思っています。

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