樹脂・金属の試作加工では、試行錯誤が新しい技術につながります
樹脂加工や金属加工による試作品製作では、経験のある加工方法を使うことが品質を安定させる基本になります。
しかし、研究開発や新製品開発では、過去の経験だけでは解決できない仕事もあります。
(株)アリスでは、そうした案件に対して「分からないから止まる」のではなく、条件を整理し、実際に試しながら答えを探していくことを大切にしています。
開発試作で求められるのは、単に加工できるかどうかだけではありません。
求められる精度を出せるか。
必要な強度を確保できるか。
形状を安定して加工できるか。
仕上がりに問題がないか。
納期やコストを含めて現実的な方法なのか。
こうした条件を一つずつ確認する必要があります。
例えば、薄肉の樹脂部品を切削加工する場合、形状だけを見て加工方法を決めることはできません。
材料の変形。
加工中の振動。
切削熱。
工具による負荷。
固定方法。
こうした条件が仕上がりに影響します。
そこで、加工する順番を変更したり、残す肉厚を調整したり、工具や加工条件を変更したりしながら、より安定する方法を探します。
これは金属部品や治具、生産設備部品の加工でも同じです。
実際に加工して得られた結果は、次の判断をするための大切な情報になります。
うまくいった結果だけが技術ではありません。
うまくいかなかったときに、
なぜそうなったのか。
どの条件が影響したのか。
次に何を変えるのか。
そこまで考えることで、一つの経験が次の試作品製作に使える技術へ変わっていきます。
研究開発における試作は、まだ答えのないものを形にするための工程です。
そのため、すべてを事前に予測することはできません。
分からない部分があるからこそ試作品をつくり、実際の結果から判断します。
その繰り返しによって、設計を改善し、加工方法を改善し、最終的な製品へ近づけていきます。
(株)アリスでは、樹脂切削加工、金属切削加工をはじめとする開発試作において、試行錯誤そのものを大切な技術開発の一部として捉えています。
過去の経験を活かしながらも、既存の方法だけにとらわれない。
実際に試し、確かめ、改善する。
その積み重ねによって、研究開発現場から生産現場までの新しいものづくりに貢献していきたいと考えています。