人によって違う「記憶」を、仕事の仕組みでつないでいく
同じ出来事でも、人によって覚え方や受け取り方は違います。
ある人にとっては強く印象に残っていることでも、別の人にとっては、日々の仕事の中の一つとして記憶されていることがあります。
(株)アリスでは、仕事の中でもこうした違いは自然に起こるものだと考えています。
加工のご相談や仕様変更、不具合への対応、協力会社との打ち合わせなど、ものづくりでは多くの人が関わります。
その中で、「以前話したから伝わっているはず」「前にもやったから覚えているはず」と考えてしまうと、思わぬ認識違いにつながることがあります。
例えば、以前の製作で変更した寸法や、加工するときに注意した点。
その案件を担当した人には当たり前の情報でも、時間が経ったり担当者が変わったりすると、同じように伝わっているとは限りません。
だからこそ大切なのは、人の記憶だけに頼らないことだと考えています。
必要なことを記録する。
変更した理由を残す。
次に同じ仕事をするときに、誰が見ても分かるようにしておく。
分からないことがあれば、過去の記憶だけで判断せず確認する。
こうした一つひとつは特別なことではありませんが、仕事の安定には欠かせません。
これは、お客様や協力会社との関係でも同じです。
長くお付き合いしているからこそ説明を省けることもありますが、反対に、長い付き合いだからこそ確認しておいた方がよいこともあります。
「分かっているだろう」と決めつけず、その時点で必要な情報をきちんと共有する。
その積み重ねが、認識違いや思い込みによるミスを減らし、安心して仕事を任せていただける関係につながると考えています。
人の記憶や感じ方を、完全に同じにすることはできません。
だからこそ、違いがあることを前提に、仕事の進め方を整えていくことが大切です。
(株)アリスでは、個人の経験や記憶だけに頼るのではなく、必要な情報を次の仕事につなげられる仕組みづくりを進めています。
人が変わっても、時間が経っても、大切なことがきちんと残る。
そんな仕事の積み重ねが、安定したものづくりと、長く続く信頼につながっていくと考えています。