教えることから、任せることへ。
(株)アリスでは、人が仕事を覚えていくためには、「教えること」と「任せること」の両方が必要だと考えています。
仕事を始めたばかりの人に、いきなり
「自分で考えてやってください。」
と言っても、何を基準に考えればいいのか分かりません。
まずは、基本をきちんと教えることが必要です。
図面の見方。
材料や工具の扱い方。
加工や仕上げの方法。
寸法の測り方。
品質を確認するときのポイント。
営業事務であれば、見積書や納品書の作り方、受発注の流れ、材料の手配や協力会社への連絡方法などがあります。
最初は、教わった方法をそのままやってみる。
分からないことがあれば聞く。
間違えれば、どこが違ったのかを確認する。
そうして基本を身につけていきます。
ただ、いつまでもすべての答えを教えてもらっていては、自分で判断できる仕事は増えていきません。
基本ができるようになってきたら、少しずつ任せる範囲を広げていきます。
例えば、
「この場合は、どうしたらいいと思う?」
と一度考えてもらう。
加工経験が増えてきたら、工具や加工方法について自分の考えを持ってもらう。
営業事務でも、言われたことを伝えるだけではなく、
「次に必要になる情報は何だろう。」
と考えてもらう。
すぐに答えを渡すのではなく、自分で考える時間を少しずつ増やしていきます。
もちろん、任せるということは、すべてを一人で抱えてもらうことではありません。
判断に迷えば相談する。
分からないことは確認する。
大きな影響がありそうなことは、一人で決めない。
自分で考えることと、必要なときに周囲へ相談することは、どちらも仕事を進めるために必要です。
研究開発から生産現場までのものづくりでは、毎回まったく同じ仕事が来るわけではありません。
材質が変わる。
形状が変わる。
求められる精度が変わる。
数量や納期が変わる。
お客様が確認したいことも変わります。
基本だけでは答えが出ない場面に出会ったとき、それまでの経験を使って、
「今回はどうするか。」
を考える力が必要になります。
その判断力は、説明を聞くだけでは身につきません。
自分で考える。
実際にやってみる。
結果を見る。
うまくいかなければ理由を考える。
必要なら周囲に相談する。
そうした経験を繰り返すことで、少しずつ育っていきます。
だから(株)アリスでは、最初から何でも任せることもしません。
反対に、いつまでも細かく指示し続けることもしません。
最初は教える。
できるようになったら、少し任せる。
任された仕事の中で考える。
経験が増えたら、さらに判断できる範囲を広げる。
その繰り返しです。
人が成長するということは、できる作業が増えることだけではありません。
自分で考えられる範囲が広がり、責任を持って任せられる仕事が増えていくことでもあります。
(株)アリスでは、基本となる技術を伝えることと、その技術を自分で使って判断する経験の両方を大切にしています。
教えることから、任せることへ。
そして、任された経験を自分自身の技術や判断力へ変えていく。
そうして、一人ひとりが少しずつ自分の仕事を持てるようになることを大切にしています。