試作品は、次の判断に使えてこそ価値がある。
試作品は、完成品と同じ形をつくることだけが目的ではありません。
研究開発や新製品開発において、次の判断に必要な情報を得るためにつくられます。
形状に問題がないか。
部品同士を正しく組み付けられるか。
想定した機能や動きを実現できるか。
材料や構造が、使用条件に適しているか。
試作品を実際に確認することで、図面や3Dデータだけでは分からなかったことが見えてきます。
だから(株)アリスでは、単に形になっているだけでは、十分な試作品とは考えていません。
検証したい部分が、必要な精度でつくられていること。
評価に影響する形状や仕上げが、正しく再現されていること。
結果を次の設計や製作へ活かせること。
そこまで実現して初めて、意味のある試作品になります。
案件によって、必要な品質は異なります。
初期の形状確認であれば、短期間で全体の大きさや印象を確認できることが重要です。
機構評価では、動作や組み付けに関わる寸法精度が求められます。
透明部品の評価では、表面状態や透明感が判断に影響する場合があります。
そのため、何を確認する試作なのかを理解せず、すべてを同じ基準でつくることはできません。
お客様の目的を伺い、重要な部分を整理する。
必要な品質を見極め、適した材料や加工方法を選ぶ。
得られた結果を、次の開発へつなげる。
こうした考え方が、開発試作には欠かせません。
(株)アリスでは、試作品を一個の加工品としてではなく、お客様の開発を前へ進めるための判断材料として捉えています。
形をつくるだけで終わらず、その試作品が何のために使われ、どのような答えを生み出すのかまで考える。
それが、研究開発から生産現場までを支える試作品製作の役割だと考えています。