アリスの工房マニュアル(みがき)Ver.2026【後編】
2026.04.03
4. 番手終了時は磨き方向を整える
次の番手へ進む前に、その番手の最終仕上げとして円を描くように磨きます。
磨き方向を整えることで前工程のキズが確認しやすくなり、次工程での作業効率が向上します。
番手ごとの作業完了を明確にすることを意識します。
5. 番手交換時は必ず清掃する
粗い番手の粉や削りカスが残った状態で次工程へ進むと、新たなキズの原因になります。
番手を変更する際は、
- 部品を水洗いする
- 手を洗う
- 作業台を清掃する
- 使用する治具を確認する
ことを徹底します。
清掃も品質を作る工程の一つです。
6. 意匠面は形状維持を優先する
意匠部や外観品質が求められる箇所は、形状に沿って丁寧に磨きます。
キズを消すことだけを優先すると、
- エッジが丸くなる
- 面が崩れる
- 曲面形状が変化する
といった問題が発生します。
意匠面では形状維持を最優先に考えて作業を行います。
7. ダレ防止治具を積極的に使用する
磨き作業では、わずかな力のかけ方でも形状変化が発生します。
特に角部やエッジ部はダレが発生しやすいため、ダレ防止治具をこまめに使用します。
治具を使用する目的は作業を楽にするためではなく、再現性を確保するためです。
同じ品質を繰り返し実現できることを優先します。
まとめ
みがき作業は単なる仕上げ工程ではありません。
透明化処理や最終製品品質を左右する重要な工程です。
目先のキズだけを見るのではなく、次工程や完成状態を考えながら作業を行います。
品質は最後に作られるものではなく、一つひとつの工程の積み重ねによって作られるものです。