競争の外側で仕事を考える
(株)アリスでは、競争の中で勝ち残ることを前提にした考え方から、少し距離を取るという方向性を持っています。
社会はこれまで、競争によって価値が決まり、順位や結果がそのまま評価につながる構造で動いてきました。
その中で、多くの技術や知識も「勝つための要素」として扱われてきた側面があります。
ただ、その構造だけでは説明しきれない領域もあります。
特に開発試作のような仕事は、既に完成されたものを比較するのではなく、まだ形になっていない課題に対して、どう形を与えていくかという役割を持っています。
そこでは、優劣という単純な軸よりも、「何に使われるのか」「どの工程に必要なのか」「どう次につながるのか」といった視点の方が重要になります。
(株)アリスでは、技術や経験、知識や知恵を、競争のための道具としてではなく、社会の中で機能させるための手段として捉えています。
それぞれの会社や人が持つ個性や能力は、本来比べるためのものではなく、それぞれの役割の中で価値を発揮するものだと考えています。
そのため、どこか一つが中心になるのではなく、複数の技術や判断が積み重なりながら、ものづくり全体が成立していく形が自然だと感じています。
開発試作という領域は、未来の形がまだ決まっていない状態に関わる仕事です。
その中で(株)アリスは、目の前の競争に反応するのではなく、少し先の社会で必要とされる形を意識しながら、ものづくりに向き合っています。
私はこう思います。これからのものづくりは、誰かに勝つための構造ではなく、それぞれの技術が自然に役割を持ち、社会の中で機能としてつながっていく構造に移っていくと考えています。