試作で終わらせないための加工設計と対応範囲
2026.03.05
試作品は完成しても、量産に移行できないケースは少なくありません。原因の多くは、試作段階で加工成立条件と量産条件が切り分けられていないことにあります。(株)アリスでは、この分断を避けるために、初期段階から加工設計を行います。
例えば、樹脂部品においては、材料の熱変形や内部応力による寸法変化を考慮し、切削順序や取り代を設定します。ガラス入り材料では工具摩耗を前提とした条件設定を行い、精度維持のための工程分割を行います。さらに、薄肉形状や長尺部品では、固定方法と加工順序によって変形量が変わるため、治具設計を含めた対応が必要となります。
対応範囲は、試作単品から小ロット量産、治具製作、追加工まで含みます。特に成形品への追加工では、個体差を前提とした調整工程を組み込み、勘合精度を確保します。
結論として、(株)アリスでは「試作を作る」のではなく、「量産に接続できる試作を成立させる」ための加工設計を行います。対応範囲は加工単体ではなく、前後工程を含めた全体最適で定義します。
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