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「でも」が増えたとき、何が起きているのか(前編)

2025.08.02

(株)アリスでは、人との関りの中で「言葉のクセ」が思考や結果に与える影響を強く感じています。中でも気になるのが、会話の最初に出てくる一言です。

何かを伝えたとき、最初に返ってくるのが「でも」「だって」。この一言はとても小さなものですが、その後の流れを大きく変えてしまいます。

「でも」は相手の意見を一度止める言葉です。そして「だって」は、その後に続く自分の正当化です。つまり構造としては、「受け取る前に否定し、その後に理由を並べる」という形になります。

もちろん、意見が違うこと自体は問題ではありません。ただ、最初に否定が入ると、対話ではなく防御の形になりやすいと感じています。

この状態になると何が起きるかははっきりしています。会話の目的が「良くするための調整」ではなく、「自分を守るための説明」に変わってしまう。そうなると、情報は増えても前に進みにくくなります。

また、不思議なことに、この状態のときほど人は周囲に意見を求める傾向があります。ただ、実際に求めているのは解決策ではなく、「そのままで大丈夫」という安心であることも少なくありません。

自分を守ることは大切です。ただ、その防御が強くなりすぎると、外からの視点が入りにくくなります。その結果、気づけたはずの改善点を見落としやすくなる。

まずは、最初の一言を少し変えてみる。「でも」ではなく、一度受け取る。この小さな違いだけで、会話の質は大きく変わると感じています。

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