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POM/ポリアセタール/ジュラコン/デルリンといったいろんな呼び方があるポリオキシメチレン

2022.11.20

POMは、化学名ポリオキシメチレン(polyoxymethylene)の略称です。
一般的にはポリアセタール樹脂と呼ばれています。


ポリアセタール樹脂は、耐摩耗性・摺動性・靭性・疲労特性、耐熱性、
耐薬品性に優れるエンジニアリングプラスチック であり、射出成形が
可能な結晶性の熱可塑性樹脂です。

また、ポリアセタール樹脂は、大別してコポリマーとホモポリマーという
2つの種類に分類されます。

分子構造を変えていて、コポリマーは、熱安定性や耐薬品性に優れていて、
ホモポリマーは柔軟性に優れているといった特徴があります。

コポリマーには、ポリプラスチックス社の「ジュラコン」、ホモポリマー
には、デュポン社の「デルリン」があります。
そう。
ジュラコンやデルリンと呼ばれているのはメーカーの商標の事を指しています。

プラスチック樹脂の中では吸水性が低く、吸水する事で膨張や収縮をしにくい
寸法安定性が高いエンジニアリングプラスチックとなります。

ポリアセタール樹脂(POM)の主な用途としては、ギヤ(歯車)やプーリー、
ベアリングや機械部品、燃料やオイルのタンクやポンプ、ドアのレールや
ロック機能部品、ラッチやシートベルトのロック機構部品、生産現場や検査、
各種テストや組立作業などに使う治具などにも多々使われている
安価で優れた性能を有するプラスチック樹脂素材です。

優れたポリアセタール樹脂(POM)にも短所があります。
基本的には接着ができません。
強い衝撃を受けると外れてしまいます。
ポリアセタール樹脂(POM)用とされる接着剤を購入しては試して来ました
が今のところ、ABSやポリカーボネート(PC)、アクリル(PMMA)や
塩ビのような強固な接着は出来ていません。

対策としてはピンを打ち込んで分割パーツを取り付ける事にしています。

また耐候性が低いので屋外で使用は経年劣化が激しいので標準グレードは
使わない方が良いと思います。
屋外で使用できるように耐候グレードがありますので、設計開発時には
グレード指定が必要となります。

有機溶剤やアルカリは問題ありませんが、耐酸性が弱く、強い酸には要注意
となります。

可燃性にも要注意です。
ポリアセタール樹脂(POM)燃えやすいので使用する環境を考慮する必要が
あります。

POM/ポリアセタール/ジュラコン/デルリンの機械加工部品や射出成形部品の製作実績が豊富です。
在庫もたくさんありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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