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PC(ポリカーボネート)における精度保証の本質

2024.09.12

― “透明”という要求が精度難易度を引き上げる ―

PC(ポリカーボネート)は、耐衝撃性・耐熱性・透明性に優れ、研究開発用途から生産設備部品、光学関連部品まで幅広く使用されるエンジニアリングプラスチックです。
しかし、機械加工における精度保証という観点では、決して“扱いやすい材料”ではありません。

最大の特徴は「透明性」です。
透明であるがゆえに、わずかな歪み、クラック、白化、内部応力が視覚的に顕在化します。寸法公差を満たしていても、光の透過や反射でわずかな変形が確認できれば、それは不良として扱われるケースもあります。

研究開発段階では、寸法精度や形状再現性が主評価項目になります。一方、生産現場に近づくほど、外観品質・応力クラック耐性・経年変化まで含めた保証が求められます。PCの精度保証とは、単なる寸法管理ではなく、「形状+応力+外観」の三位一体管理だと(株)アリスは捉えています。

PCは切削時に発熱しやすく、加工条件を誤ると白化や微細クラックが発生します。また、内部応力が残存した状態でアルコール清掃や接着工程に入ると、後工程でクラックが顕在化することがあります。
加工直後は問題がなくても、数日後に不具合が現れる。この時間差リスクが、PC(ポリカーボネート)精度保証の難しさです。

(株)アリスでは、段階加工による応力分散、固定方法の最適化、工具選定による発熱抑制などを徹底しています。
さらに、用途に応じて「どこまでを保証範囲とするか」を事前に設計段階で共有することを重視しています。光学用途なのか、構造用途なのかで、管理基準は大きく異なります。

研究開発現場では“成立するかどうか”。
生産現場では“安定するかどうか”。
この二つの視点を両立させることが、PC(ポリカーボネート)加工の精度保証には不可欠です。

PC(ポリカーボネート)は強靭でありながら繊細な材料です。
だからこそ、図面精度だけではなく、材料の振る舞いを理解した工程設計が必要になります。

(株)アリスは、PC(ポリカーボネート)加工を単なる切削作業とは考えていません。
透明な素材に、確かな信頼性を与えること。

それが、私たち(株)アリスの考える精度保証です。

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