PBT(非強化)切削における寸法安定化と残留応力の抜き方
2026.03.03
加工直後は寸法内。しかし数時間後にズレる。
PBT(非強化)では、この現象が一定確率で発生します。
(株)アリスでは、この原因を「加工で入れた応力が時間差で解放される現象」と捉えています。
結晶性樹脂であるPBTは、切削熱と機械的負荷の影響を受けやすく、内部応力が残りやすい材料です。
前提条件として、
・板厚10~20mm
・削り込み量が大きい形状
・片側基準での加工
このようなケースで顕在化します。
対応は工程で分けます。
粗加工では、取り代を均等に残すことを最優先にします。
片側基準で削り込まず、両面から均等に落とします。
中仕上げでは、一度全体を均す工程を入れます。
この段階で一度ワークを外し、数時間~半日程度放置します。
ここで応力を一度解放させます。
最終仕上げでは、最小切込みで全面をさらいます。
この時、切削熱を持たせないよう送り主体の条件にします。
測定は「加工直後」と「時間経過後」の2点で行います。
この差分を基準化することで、再現性を担保します。
結論として、
PBT(非強化)の寸法安定は、加工条件ではなく工程設計で決まると考えています。
対称粗加工 → 応力解放 → 最終仕上げの3工程で対応します。
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