ARICEは、塩ビ(PVC)の切削加工を得意としています。
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塩化ビニル(PVC)は、加工しやすく、耐久性や耐腐食性に優れているため、
多くの産業分野で使用されるプラスチック材料です。
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一般的な塩ビの特性です。
■耐久性:化学薬品や湿気に対して優れた耐性を有する。
■機械的特性:強度があり、形状を保持しやすい。
■加工性:比較的簡単に加工でき、さまざまな形状に成形可能。
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塩ビの切削加工では、CNCマシニングセンタや旋盤での機械加工や
ドリルでの穴あけ加工やカッターでのカットなどがあります。
画像の上にあるカボチャみたいな形状の部品は射出成形での製作
となりますが、その他4つの部品は切削加工で製作したサンプルです。
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マニアックな話になりますが、塩ビ(PVC)の切削加工時に注意する点は、
耐熱性が低いので、切削中の熱を除去するためにしっかりとエアブロー
したり、冷却液の使用が推奨されます。
切削加工や射出成形では、とにかく熱による溶解や変形を防止する事が
重要な技術です。
エアブロー&冷却液(クーラント)の使用で熱の発生を抑え、塩ビ(PVC)
という素材の耐熱性の低さをリカバーする必要があります。
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当然の事ですが、削る塩ビ(PVC)素材の固定はしっかりと行わないと
部品の高い精度を保つ機械加工が出来ません。
このワークをチャックする方法がノウハウでもあります。
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塩ビの切削加工部品の用途としては配管の部品が多いです。
耐腐食性に優れているため、液体を流す配管システムの一部として使用
されます。
ですから流体の流れ具合を確認するための分岐菅や継手などを塩ビの
透明で試作する事も多々あります。
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電気絶縁体の使用も多いです。
電気特性が安定しているため、電気的に絶縁したいところのカバーや
部品の材料として使用されてます。
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建築材料として窓枠やドアフレームなどの建材にも利用されます。
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塩ビ(PVC)の切削加工は、多様な形状や用途に対応できる便利な加工技術です。
ARICEでは、加工実績が多く、ノウハウも有しているため、高品質な仕上がりを
実現できます。
塩ビ(PVC)の特性を最大限に活かして、さまざまな用途の部品製作を切削加工で
行う事が可能です。
現物しかないのに破損して使えなくなったとか、試作サンプルを製作したい、
数個や数十個しか必要が無いので、金型を製作しての部品製造をしたくない。
その他、様々な理由で塩ビ(PVC)部品を切削加工で製作しています。
※数量が多い場合は金型を製作してのさまざまな成形
(射出成形、真空成形やブロー成形、押出成形など)で対応します。