「気になる」を形にする試作サンプルからの製作力。
夜間走行時の視認性向上を目的に、バイクへ車用のアンダーネオンを
取り付けました。
機能自体は問題なく、スイッチも簡易的にハンドルへ両面テープで
固定して使用していました。
想像以上にしっかり固定され、すぐに外れることはありませんでしたが、
丸パイプのハンドルに平たいスイッチを貼り付ける構造である以上、
長期使用では不安が残ります。
ちゃんとした取付方法にしたい。
そう感じたことが、今回の試作のきっかけでした。
まずは形状確認と取り付け方法の検証を目的に、POM(白)材を使用して
スイッチケースを簡易試作。
バイクのレバー取付部にある既存のビスを活用し、スイッチケースを共締め
できる構造としました。
新たに穴を開けたり、車体側を加工する必要がなく、強度と整備性の両立を
狙っています。
試作は、あくまで方向性を確認するためのものです。
実際に取り付け、操作性や干渉、見た目のバランスを確認しながら、その結果を
次のワンオフ部品の製作に活かせします。
本番のカスタマイズ部品を製作する時には角部のR形状を調整し、より一体感の
あるデザインにしました。
外観を検証するデザインモデルも製作して確認しました。
最終的にはアルミブロックからの削り出し、青色アルマイト処理で外観も含めた
完成度の高い部品を製作しました。
(株)アリスの試作は、最初から完成形を目指すのではありません。
「まず使ってみる」「実物で違和感を探す」「次で直す」この繰り返しによって、
見た目と機能の両方を整えていきます。
CNCマシニングセンタによる削り出し加工は、プラスチック樹脂だけでなく、
アルミなどの金属にも対応しています。
用途や数量、完成度の段階に応じて、材料や加工方法を柔軟に選べることも、
開発試作を得意とする(株)アリスの強みです。
「市販品ではしっくりこない」「仮で作って、試してからながら決めたい」
そんなときこそ、私たちの出番です。
小さな違和感を見過ごさず、形にして検証して、納得する部品を製作する。
(株)アリスは、そんな開発の一歩に貢献する会社です。
プラスチック・金属を問わず、削り出し試作のご相談は、ぜひお気軽に
お問い合わせください。