透明ポリカーボネートを“可能な限り磨かず”仕上げる ― 透明ポリカーボネート(PC)透明化処理の技術思想
2024.11.26
(株)アリスでは、透明ポリカーボネート(PC)を切削加工のみで高い透明度へと仕上げる技術を確立しています。今回製作したサンプルでは、あえて磨き工程を最小限に抑えた状態で透明化処理を行い、素材本来のポテンシャルと機械加工精度の再現性を検証しました。
画像のコップは、右がポリカーボネート(PC)、左がアクリル(PMMA)です。透明ポリカーボネート(PC)は表面硬度がアクリル(PMMA)より低く擦り傷が入りやすい特性がありますが、透明度そのものは肉眼で大きな差を感じさせません。切削面の面粗度をどこまで微細化できるかが、透明感を左右します。
(株)アリスでは、刃先R・送り速度・回転数・工具材質を細かく最適化し、切削段階で光学面に近づけます。透明化処理は“ごまかし”ではなく、仕上げを安定化させるための工程です。機械加工でどこまで追い込めるかが品質を決めます。
また、ポリカーボネート(PC)はグレード選定も重要です。一般的な「アイスカラー」系はブルーイング傾向があり、ライティング用途では問題にならない一方、レンズや導光板用途では全光線透過率や可視光線透過率に影響する可能性があります。用途に応じた材料選定を設計段階から共有することが不可欠です。
透明ポリカーボネート(PC)も、透明アクリル(PMMA)も、単なる樹脂加工ではありません。
光を扱う部品として、材料特性・加工条件・用途設計を一体で考える。
(株)アリスは、光学品質を成立させるための切削加工で、開発現場を支えます。
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